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マイルCSに強いもうひとつの血

  • 2014年11月21日(金) 18時00分


◆ディープ以外にも「重要な血」が…

 先週のエリザベス女王杯は亀谷敬正のホームページのクイズの正解はビリ。

 そんなことよりも(笑)、血統って凄いと関心したのがブラックタイドです。今年の京都マイル重賞はデイリー杯までの4レースの勝ち馬はすべてディープインパクト産駒。

 京都金杯はエキストラエンドが1着。2着もオースミナイン。シンザン記念はたった1頭のディープ産駒ミッキーアイルが1着。京都牝馬Sは1着がウリウリ。2着がドナウブルー。そしてマイラーズCも4頭出走したディープ産駒が1、2、3、5着。

 そして迎えたデイリー杯は、ディープインパクト産駒の出走はなし。その代わりでもないんでしょうが、全兄のブラックタイド産駒、タガノエスプレッソが見事に優勝。ホームページで公開している最終予想も本命-対抗が1、2着でした。

 さて、今週は今年最後の京都マイル重賞マイルCS。ここをディープ産駒が優勝すれば今年の京都マイル重賞はディープ兄弟の子が完全制覇することになります。

 ディープインパクト産駒は6頭エントリー。これだけ出れば勝つ確率は上がるでしょう。問題はディープ産駒が勝ったところで馬券は当たらないかもしれないことです。

 絞り込むには、京都マイル重賞でディープ産駒がなぜ強いのか? 考えることがヒントにならないものでしょうか。

 京都外回りマイル重賞でディープ産駒が走りまくるのは、同種牡馬の産駒は「中距離戦線から転戦した際の対応力、期待値が高い」特性を持つことと「重賞は本気で乗る外人騎手が秘めた能力を引き出す」ことが上げられます。

 京都金杯を勝った時のエキストラエンドも鞍上はルメールで前走は中距離重賞(毎日王冠)、マイラーズCを勝った際のワールドエースも鞍上はシュタルケで前走は2000m(白富士S)で2走前はダービーでした。手前味噌になりますが、いずれもホームページで公開した最終予想でも本命にしています。

 マイルCS出走予定馬で前走中距離重賞を使っていたのはトーセンラーとワールドエース。

 外国人騎手の騎乗馬はワールドエースです。

 と、書いておきながらワールドエースをホームページの最終予想で本命にしないこともあるんですよね…。

 過去の当レース好走馬の血統を眺めていたら、ディープインパクトと同じぐらい「重要な血」が気になってきました。

 過去5年の勝ち馬のうち3頭(トーセンラー、エイシンアポロン、カンパニー)が持っていた血で、サダムパテックの母父の父とも同配合の兄弟です。2009年3着、2010年4着のサプレザも持っていました。

 さてこの血はなんでしょう?
 クイズの正解は亀谷敬正ホームページに…載せずに、ここに書きましょう。サドラーズウェルズの血です。今年の該当馬は2頭(ロゴタイプ、トーセンラー)の模様。

 あ、トーセンラーはディープとサドラーというマイルCS最強の血を両方持っていたから去年勝ったんですね。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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