外のDコースの東京芝は時計が速い。とても冬場とは思えない好時計が続き、先週のトキノミノル記念(共同通信杯)は1分47秒4のレースレコード。前日、カナハラドラゴンの2000mは1分58秒9。東京新聞杯の1600mでは、あのスローながら1分33秒0が記録されている。
時計勝負の1400mでプラスが望めそうなのは、4歳グラスボンバー。昨秋から急速に充実し、前走は時計を1.0秒以上も詰めて1分33秒5。あと一歩で勝ったカオリジョバンニを差し切ろうかという切れも備わってきた。
ヌレイエフ、ハビタットが配されている牝系は典型的なスピード系で、母の半兄ザイーテン(父ダンチヒ)はG1ミドルパークSの勝ち馬。日本にも来て、スキーパラダイスの勝った京王杯SC1400mを1分21秒6で2着している。
この母方に、マキアヴェリアン(その父ミスタープロスペクター)なら、本質はスプリンターにも近いスピード型だろう。前走好走したマイルより、今回の1400mの方が合っている可能性が大きい。前走2着に突っ込みながら、ハンデは1キロ減の55。東京芝では2勝しているコース巧者。好位から一気に抜け出すシーン濃厚だろう。デキの良さ光るメジロダンダーク本線に流す。
京都のメインは、狙ってテイエムリキサン。初のダートだが、いつも栗東のBコース(ダート)では快調教をみせる馬。また、父はタイキシャトル。母方はパワーのレディアリス系で、ちょっと古いが不良の天皇賞を制したメジロタイヨウ、不良の京都新聞杯でハイセイコーを封じたトーヨーチカラ、ダートの札幌3歳Sを制したコウチオウショウなどが並んでいる。3代母はチャイナロック牝馬。
ダートで一変の可能性がかなりあり、壁に当たっているが、距離もマイル以下の方が合うと思える。強気に狙う。