人気の5歳シルクフェイマスは目下休みをはさんで4連勝中。父のマーベラスサンデーも6連勝し、5歳時にはG1勝ち馬となっているが、ひょっとすると代表産駒になりつつあるこの馬もトップグループの仲間入りしてしまうかもしれない。
というのも、前走の日経新春杯は55キロのハンデとはいえ2分24秒5は強烈。抜け出して独走になりながら、最後11.8−11.7秒。それも休み明けで、初めてのトップクラスとの対戦だった(重賞は3歳秋以来2度目)。
これでは2着以下が6馬身もちぎれるのは当然。平均ペース[1分12秒1=1分12秒4]を自分で動いて抜け出したのだから、素晴らしい内容。この馬自身は、2400mを前後半の1200mずつに分けると、限りなくバランスの取れた一定ペースだったともいえる。
祖母のマラブー(父ロベルト)という輸入牝馬は、マルゼンスキー(母シル)といとこの間柄。そのマラブーにニジンスキー系のカーリアンを配したのが母セイントセーラだから、単に同じ一族のいとこというだけでなく、母はマルゼンスキーと極めて似た血統構成を持っていると考えていい。
それで産駒が走らなければ、別にどうということはないが、シルクフェイマスは伝説のマルゼンスキーと同じように、いま連戦連勝なのだから、血統背景も関係があるだろう。57キロ程度は響かないはずだ。
6馬身もちぎられた日経新春杯組は、相手の本線にはしにくい。怖いのは立て直してきたファストタテヤマ。この馬、たぶんたまにしか快走しないだろうが、京都芝は[2-1-0-4]。京都新聞杯を6番人気で勝ち、菊花賞を16番人気で2着している。人気だとダメ。自分で動かざるを得ないからで、気楽に乗れる今回のような人気薄のときが狙いだ。