スマートフォン版へ

新年に寄せて

  • 2015年01月08日(木) 12時00分


東西金杯の結果に思う

 こう思いたい。心があらたまればおめでたいと。正月だけがおめでたいのではなく、心があらたまったとき、それはいつでもおめでたい。昨日も今日も何ら変わりはない。それでも心があらたまれば、見るもの聞くものがみな新しい。年の始めがおめでたければ、朝起きたときも同じで、毎朝心があらたまるから、すべてのものが新しく、おめでたい。そこでこうも思いたい。昨日は昨日、今日は今日と。何も昨日の重い気分を今日まで持ち越すことはない。今日はまた今日の運命がひらける。毎日が新しく、心はあらたまる。また、昨日よかったから今日もいいとは限らない。今日は新たな今日であり、昨日の続きと都合よくはいかない。いつもあらたまった心でおめでたい一日にしていきたい。

 年があらたまり、東西の金杯はどちらも重賞初勝利だった。中山金杯のラブリーデイは厳しい流れをしのぎ、直線外に持ち出すと豪快な末脚をくり出してレコード勝ち。これまで14回も挑戦して勝てなかった重賞をものにしたのだから、正にあらたまっておめでたい典型を見せてくれた。幸先がよいスタートが切れたラブリーデイが、どうこの勝利で運命をひらいていけるか。

 京都金杯で重賞初勝利のウインフルブルームは、逃げてしぶとい走りだった。前走のチャレンジCの大敗を引きずることなく、年が変わって大きく一変、マイルの大きなタイトルを夢に抱いてもいい存在になった。ことわざに「馬の夢を見るは好事あり、太陽を夢に見るは吉」とあるが、ウインフルブルームの宮本調教師は、初夢で金杯を勝つシーンを見たと言う。正夢に笑いが止まらなかったのではないか。スピードとしぶとさ、金杯で確認したレース振りを、しっかり覚えておきたい。

 素晴らしい天気の新春の中山に映えたラブリーデイ、寒風に尾花栗毛をなびかせ駆け抜けたウインフルブルーム。2頭の快走にこちらも気分を乗せてもらいこの一年を駆け抜けたい。「いい夢を見たら黙っていろ、悪い夢を見たら早く人に話してしまえ」。このこころを胸に秘めて。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング