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今週はキングマンボの話じゃありません

  • 2015年02月18日(水) 18時00分


◆最終的にはエーピーインディを信じるのか、デピュティミニスターを信じるのか

 今でも最も印象に残っているのが2009年のフェブラリーS。エスポワールシチー、カネヒキリも出走した豪華メンバーで勝ち時計は当時のレコードタイム。

 豪華メンバーの中、優勝したのはサクセスブロッケン。2着のカジノドライヴ、3着カネヒキリはすべて母系にデピュティミニスターの血を持つ馬。「東京ダート1600m最強馬にデピュティミニスターの血は欠かせない」そう確信したレースでした。ちなみに、東京ダート1600mでイーグルカフェ(ダートGI勝ち馬 )に9馬身差の圧倒の圧勝を演じたクロフネもデピュティミニスター系です。

 ところがその後、母系にデピュティミニスターの血を持つ馬が東京ダート1600mG1に出走したのは3回のみ。そのうち2回本命(マチカネニホンバレ、ボレアス)にしましたが、いずれも馬券圏外に。

 何でも血統で決まると信じ過ぎるボクのセンスが無いだけで、デピュティミニスターの血が悪いわけではありません。キンカメが爆発するのを事前に読み切っているのにもかかわらず、たいして儲けられないのと同じ理由でしょう。

 しかし、今年こそは、デピュティミニスターの血の威力を改めて証明してくれないものでしょうか。ローマンレジェンドは母父がデピュティミニスター系(ヴァイスリージェント系)のオーサムアゲイン。父が芝のG1馬で母系にデピュティミニスターの血を持つのはサクセスブロッケンと同じ。管理する厩舎(藤原英)も同じです。なぜ、今までこのレースに出られなかったのかが不思議なぐらいです。

 デピュティミニスターと双璧をなすといっていいぐらい、当レース、当コースに強いのがエーピーインディ系。数年前から当コラムをお読みいただいている方々には、その威力は十分に実感された方も多いのではないでしょうか。(センスのないボクですら、この血にはずいぶんお世話になっていますので)

 フェブラリーSでは、テスタマッタ、そして(勝手に認定した)伝説の2009年のフェブラリーSで2着に走ったカジノドライヴも父がエーピーインディ系です。サクセスブロッケンの父、シンボリクリスエスも母父は同系(シアトルスルー系)です。

 今年の出走予定馬で父系がエーピーインディ系はインカンテーションとベストウォーリア。ベストウォーリアは昨年は死のローテ。今年は外枠を引けば昨年よりも大幅にパフォーマンスを上げる可能性も。

 全出走馬の系統をご覧になりたい方は週末の亀谷ホームページの出馬表で(無料公開中)。最終的に亀谷はエーピーインディを信じるのか。デピュティミニスターを信じるのか。結局全然違う血をこじつけるのかを覗いてみたいマニアックな方もホームページでご確認ください。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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