ハンデ戦のこのレース、過去21回のうち14回まで、4番人気以下の伏兵が勝っている。1〜3番人気が勝ったのは、その半分の7回だけ。波乱必至が例年のパターンだ。
まして今年は、3走前の芝1800mの前半5Fを「56.3秒」で飛ばしてギリギリまで粘り、前走も「57.7秒」で引っ張ったスマイルトゥモローがいる。レース展開からして波乱含みだ。そのスマイルトゥモロー。フラワーCを勝って頭角を現したのが、一昨年のこの時期。あれだけ飛ばした3走前、55キロで1分46秒9を記録している。だから、ここはたとえ中心にはしなくとも、ぜひ圏内には入れたい。スマイルが行き出したらもう暴走に近く飛ばすのは分かっているから、誰も追いかけない。逃げ切りまである。
そのスマイルを有力馬が早めにスパートして追い上げる展開を想定しての狙いは、51キロの伏兵フラワーチャンプ。この馬、ずっとダートを中心に使っていて、昨年、条件馬ながら強気にここに挑戦したが、芝での連対など1度もなかった。しかし、メンバー中No.1の上がり34.9秒で伸び1分47秒5。ハッピーパス、オースミコスモとはまったく差がなかった。
昨秋、この芝1800mを55キロで、今回人気のチアズメッセージ(当時53キロ)を差し切っている。まだ3走前のこと。チアズはそのあと急上昇したが、こちらも実は一段と渋く成長している。前走芝2000m(まったく良績なし)で、牡馬相手に54キロで0.4秒差だった。
今回、チアズメッセージは人気の1頭で54キロ。一方、フラワーチャンプは地味だから3走前の古都Sより4キロ減の51キロ。机上の計算でなくとも、狙いはこちらだろう。
4代目の姉は名牝モンテオーカン(この中山牝馬Sを2、2着。重賞以前)。地味なようにみえて本当は名門の一族でもある。人気薄必至。単勝から、連も強気に流したい。
西の大阪城Sは、今度こそサンライズシャーク。2〜3走前は脚を余している。