注目の一戦、大阪杯出走馬の最終追い切りを分析!
今週の注目レースは、なんといっても大阪杯。キズナがどんなレースぶりを見せてくるか、でしょう。キズナの最終追い切りに関しては、すでにトレセンニュースで取り上げていますので、そちらをご覧ください。ここではそれ以外の馬に掲載スペースを使わせてもらいました。
そして、ダービー卿CTは個人的見解として、美浦所属馬の方が上位争いをするイメージを持っています。やっぱり東風Sの「惜しく負けた」組。フラアンジェリコのレース内容なんて、いかにもハンデ戦になって、着順が変わってきそうに思います。ただ、今週からBコースになるだけに、逃げ馬の取捨選択も重要な馬券戦術の鍵を握ってくるでしょう。
【大阪杯/ラキシス】
有馬記念以来となりますが、2月から坂路での追い切り本数は山のように積んでおり、これは昨年の京都記念やオールカマーの休み明けでも同じでしたが、当時よりも追い切り本数は増えています。だからといって、CWでの追い切り本数が減っているかというとそうではなく、きっちりとトラックでも負荷をかけています。
その分なのか、C.ルメール騎手が跨った先週のCW追い切りは上々の動き。しかし、1日の最終追い切りではザマンダ、シャドウダンサーを追走して、直線半ばで置かれるような形になりました。乗り手の違いもあるでしょうが、これをどのように判断するか。確かにオールカマー2着の最終追い切りでも遅れていましたが、だからといって、今回を評価するのはいかがなものでしょう。
ラキシス(4月1日撮影)
【大阪杯/エアソミュール】
ラキシスと同厩舎、同じ休み明けですが、こちらはラキシスと比べると追い切り本数は多くありませんが、通常の休み明けよりは多め。その分、仕上がりも良好ではないかと思います。
最終追い切りはCWで行われましたが、エアウルフを相手に楽に先着。通常、3頭併せする厩舎が2頭併せしかしないところは、この馬自身の気性を考慮しているのでしょう。その点さえ気にならなければ、卒のないレースをしてくれるイメージが沸く、そんな最終追い切り内容でした。
エアソミュール(4月1日撮影)
【ダービー卿CT/クラレント】
まずはハンデ。58キロの京成杯AHを勝ったので、0.5キロ増しも仕方ないところだと思いますが、それは走りやすい新潟の馬場ということも大きく影響したはず。57.5キロの中京記念は馬場が重く、そうなると、やっぱり斤量が応えたという考え方ができます。
そもそも、この中間の追い切りがかなり地味。1週前追い切りはキタサンウンゲツに先行していましたが、最後は楽な相手に遅れる内容。時計は坂路4F52.8秒ですから、決して速いわけではなく、やっぱり動きが平凡という見方をしたいところ。最終追い切りは坂路4F54.4秒でこれまた地味。決して衰えではなく、これから暖かくなっていけば、もっと動けると思いますが、現時点ではこんなものではないでしょうか。
クラレント(3月24日撮影)
【ダービー卿CT/ラインスピリット】
ハナを主張した2走前の洛陽Sが2着。ここで距離適性の範囲を広げ、前走で中山競馬場を経験済み。このレースに向けての布石はしっかりと整いました。ただ、1週前追い切りのCWでオースミチャドにちぎられる併せ馬となり、これを心配していました。
ただ、相手は先週のレースであわやの2着。そして、ラインスピリット自身が最終追い切りを坂路できれいな加速ラップの走りができており、1週前追い切りの不安はないというのが、現時点での私の判断。あとは競りかけてくる馬の有無。それがなければ、十分に上位争いできそうな印象です。
ラインスピリット(3月31日撮影)
【ダービー卿CT/ブレイズアトレイル】
休み明けだった前走は標準量の追い切りをこなしての出走。輸送もあってか、大きく馬体重が減っていましたが、これが正規の数字という考え方でよいでしょう。33.9秒の上がりを使っているわけですから、状態に関しては悪かったとは思えません。
中2週のローテーションですが、1週前追い切りを坂路である程度の時計。その分なのか、最終追い切りはCWで遅い6F時計でした。終い重点だったとはいえ、1F11.5秒と破格の数字だと思いますし、昨年よりも動ける状態にある感じはしますが、この馬自身、1歳加齢している点は忘れてはいけないでしょう。
ブレイズアトレイル(4月1日撮影)
◆次走要注意
・3/28 中京 大寒桜賞【レントラー】(4人/2着)
帰厩してから、行きたがるところが目立っているというのが個人的な印象。最終追い切りはウインバリアシオンに完敗していましたが、これがいいトレーニングになっていたと思います。レースでも渋太い内容だったのではないでしょうか。
このまま在厩して調整できれば、もっと馬は良くなるはず。500万はあっさりクリアできるはずです。
[メモ登録用コメント] [芝中距離]最終追い切りで終い最速ラップなら勝ち負け
・3/29 阪神 六甲S【ヒストリカル】(1人/3着)
最終追い切りは併せ馬で遅れており、個人的な見解としては惨敗を予想。しかし、メンバー最速上がりを使って3着に入るあたり、少し重い阪神芝は素晴らしく得意なのではないでしょうか。
距離適性はともかく、宝塚記念の馬場はこの馬にとってピッタリの印象。ぜひとも参戦を検討してほしいものです。
[メモ登録用コメント] [阪神]最終追い切り坂路で終い最速ラップなら勝ち負け
◆今週の追い切り特報
・3歳未勝利【サラトガスピリット】
未出走馬だけに、既走馬相手のレースは厳しいと思いますが、この中間の追い切りを見ていると、そんなハンデ以上に動きに魅力を感じます。
1日のCW追い切りでは、和田竜二騎手が騎乗し、先行していたグリッターウイングをちぎる内容。全体時計も速く、この走りでレースができれば。