中間の雨で締まったダ−トコースは、かなり時計が速くなることが予測される。切れ味も生きてくるが、それ以上に先行型のスピードが生きそうだ。
伏兵リワードゲインは全5勝がダート1800mだが、まだ力をつける前の4歳春、休み明けの芝のマイル1分35秒0があるように、本質がスピード型。父はミスプロ直仔で、母の父は日本ではめったに登場してこない種牡馬だが、カロ(その父フォルティノ)の直仔。アメリカのダートで活躍したスピード型だった。パワー型ではない。
リワードゲインは昨年春、新潟のダート1800mを前半61.3秒のかなりきついペースで飛ばし、1分51秒8で快勝している。レコードが1分51秒0だから、中身は濃い。当時は新人の鈴木慶騎手で、57キロだった。
そのあとこのクラスでは通用していないが、時計勝負のコンディションのダート1800mにはほとんど出走してなく、まるで力量不足というわけでもない。前走も今回人気のコバノファイターとは0.7秒差しかない。
今回は不振の成績だから、3キロ減の54キロ。強気に出れば単騎逃げも望める手ごろな頭数にも恵まれている。
この馬、前走あたりから気配上昇、この中間の動きも良くなっているが、これまでの全5勝が春(2〜5月)に集中している。偶然ではなく明らかに春馬だろう。鈴木慶騎手(まだ今年0勝。通算2勝)だけに、逆に、競り込まれずの単騎逃げが望める。ここまで誉めてきて、通算2勝に気がついたのだけれど・・・。強気に行く一手だ。初勝利がこのリワードゲインでもある。
西のコーラルSのダート1400mも時計が速くなりそうだ。こちらも強気に、伏兵ニシノシタンを狙う。経験の少ないダートだが、2走前は0.5秒差だけ。今回も対戦するヒューマとは0.2秒差。この馬、クリスタルCで1分8秒5の快走があり、締まったダートでこその大駆けタイプだ。