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桜花賞

  • 2004年04月12日(月) 13時02分
 社台ファームの生産・育成馬で、サンデーサイレンス=ダンシングキイ。評価額はかなり低く設定されても6000万円。藤沢和厩舎で、ペリエ、岡部が乗って、最後は武豊。

 3戦3勝できて、断然の1番人気。勝って当然、改めて誉めようもない馬が楽々と抜け出してしまったが、1分33秒6の桜花賞レコードで、最後1ハロンも11.7秒。もうオークスもみえてしまったようだ。

 今度は地元の東京。全姉のダンスパートナーや、全兄のダンスインザダークよりスピードを前面に出しているぐらいが小さな死角で、2冠ほぼ当確だろう。桜花賞はもっと売れるかとも思ったが、昨年以下。売り上げを伸ばさないあたり(波乱必至で買わずにはいられないムードとは逆)も、名馬の証明になる。

 2着アズマサンダースも、日本を代表する名牝系(マジックキスなど)の出身で、サンデーサイレンス産駒。チューリップ賞の2着馬。そのわりにちょっと人気薄だったのが不思議なだけで、ごく順当だったろう。単調なレースに見えはしたが、レコードの1分33秒6はきびしく、結果、1〜3着を占めたのはみんな距離1800mの重賞でも勝ち負けしていた馬だった。

 ムーヴオブサンデーは、うまくなだめてはいたが、やはり前半少しかかっていた。こちらは経験1400mまで。自身(60.0−34.3秒)の1分34秒3でまとめているのだから、印象とは逆に、バテて沈んだのではなく、追って伸びなかったとするのが妥当だろう。

 期待したダイワエルシエーロはパドックでも絶好に見え、外枠18番ながらうまくダンスインザムードを見る位置に付けられたが、追って伸びなかった。間をあけたのはむしろ正解の好馬体。クイーンCでは成功したが、ひょっとすると行ってスピードを生かした方がいいかもしれない。スイープトウショウは自身(60.1−34.4秒)。枠順の不利もあるが、ほぼ力を出しての結果ともいえる。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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