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マイラーズC、中山グランドJ

  • 2004年04月16日(金) 12時40分
 マイラーズCは注目のサクラプレジデントが大事をとって回避。安田記念一本に目標を変更したため、ローエングリンには組みやすしの相手になった。昨年1分31秒9での快勝時と同じ58キロ。とにかく曲折の多い馬だが、1600〜2000mなら、本当はA級馬。今季は本物になって欲しいものだ。前走の中山記念は1600m通過1分33秒0。そこから甘くなってしまったが、一定スピードが最大の持ち味の同馬。変になだめたりせず、この1600mなら46.5−46.5秒=1分33秒0を最低ラインの目標に、本来のバランス・ラップを取り戻して欲しい。昨年の安田記念は、この馬自身は46.1−46.1秒=1分32秒2。

 たまたま、ミラクルホースのアグネスデジタルに負けたが、ローエングリンが全能力を出し切るとき、春の安田記念に続く路線のレベルは高くなる。

 中山のグランドJ。人気のギルデッドエージ(フォリー騎手)と、ブランディスで決まって不思議はないのだが、フォリー騎手は道中から盛んに動くことが多く、強気といえば強気なのだが、ロケット騎手よりランクは上とはいえ、彼女が乗っていたときより信頼度は落ちる気もする。

 波乱があれば、スピードもう一歩といわれるヨーロッパ勢のフランス馬の台頭。オルテ師=ブラオ騎手は昨年、エスコートボーイ(7番人気)で10着に大敗。スピード不足がこたえたが、今年のオーウェイの方が、一連のレース内容と、血統背景(父はリファール系、母の父はゼダーン直子)から、スピードレースもそうは苦にしないとみていい。平地をひと叩きして直前輸送。昨年の惨敗から、時計勝負に少し対応できるタフな馬を送ってきた。穴になら狙える。

 中山10Rは、もう見放したいが、1200mならもう1度だけ、ニシノシタンを有力馬に加えておきたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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