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ショウナンパンドラの半弟スピアザゴールドらがデビュー!

  • 2015年07月06日(月) 18時00分


【栗東】
◆オーバーカム(牡、父ネオユニヴァース、母プラジェラート、栗東・松永幹夫厩舎)
デビュー馬

 全兄イタリアンネオは未勝利、若竹賞と連勝して弥生賞にも出走(12着)。4歳になってから1000万下を勝ち上がっている。本馬は2014年セレクトセール1歳にて、4300万円で落札されている。
 5月29日に大山ヒルズから栗東へ入厩。その後、ゲート試験にもスムーズに合格し、6月24日の坂路追い切りには松永幹夫調教師が自ら騎乗。その感触を「まだまだ余裕があって、4F52.5秒。動きますね」とやや興奮気味に語っていることが性能の高さを示している。7月1日のCWでは、レースに騎乗予定の武豊騎手が跨って、CWでの併せ馬。先行していたカレングラスジョーを捕まえる際、重心の低いフットワークで、その走りは実に印象的。6F82.6秒、1F11.7秒と時計的にも文句なく、初戦から楽しみ。デビュー戦は7月11日(土)中京芝1600mを予定している。

◆レガーロ(牡、父Bernardini、母サンタテレジータ、栗東・大久保龍志厩舎)
デビュー馬

 母は2009年サンタマリアH(米G1)を優勝しており、日本で活躍するBernardini産駒には、ダートで5勝を挙げているサトノプリンシパルや同じくダートで5勝を挙げているアメリカンウィナーなどがいる。
 本馬は5月1日にゲート試験に合格した後、一旦放牧に出されて、6月6日に社台ファーム山元トレーニングセンターから栗東へ再入厩。ここまで坂路での追い切りを中心に併せ馬をこなしており、7月1日はレースでも騎乗予定のC.ルメール騎手が跨って、坂路4F53.6秒をマーク。デビュー予定の7月11日(土)中京ダート1400mでもきっちり能力を発揮してくれそうだ。

◆シルバーステート(牡、父ディープインパクト、母シルヴァースカヤ、栗東・藤原英昭厩舎)
デビュー馬

 近親に2006年京都記念を優勝、ディープインパクトが勝った2005年日本ダービー3着などの実績を残したシックスセンスがいる血統。全兄オリハルコンは芝で1勝、ダートで1勝を挙げている。
 この中間はCWでの追い切りが中心。7月2日はレースでも騎乗予定の福永祐一騎手が跨ってのCW追い切り。先行していた3歳未勝利を楽に交わすと、最後までスピードは衰えない。6F83.5秒、1F12.0秒という数字は文句なく、追っていれば、もっと時計が詰まっていたと思われる。センスの高い走りはデビュー戦だけでなく、今後の大舞台での活躍も意識できそうなだけに、まずは初戦でどのような走りを見せてくれるか。7月11日(土)中京芝1600mでの走りが楽しみ。

◆ドリームフォー(牡、父パイロ、母エターナルドリーム、栗東・羽月友彦厩舎)
 おじに2005年中山大障害など、障害重賞で4勝を挙げたテイエムドラゴン(父アドマイヤベガ)。日本で活躍するパイロの代表産駒には先日の地方交流重賞、北海道スプリント(門別ダート1200m)で初重賞制覇となったシゲルカガがいる。
 新馬に関しては、慎重なコメントが多い羽月友彦調教師だが「初戦から動ける態勢は整っています」とデビュー戦から手応えを感じている様子。6月24日にレースでも騎乗予定の小牧太騎手が跨って、坂路で追い切っているが、追走した3歳未勝利に余力残しで先着。その時は4F56.4秒という時計だったが、7月2日の追い切りでは坂路4F54.1秒と数字を詰めており、厩舎の思惑通りに仕上がっている。7月12日(日)中京芝1400mでのデビュー予定。

【美浦】
◆エフティスパークル(牡、父ハービンジャー、母エフティマイア、母の父フジキセキ美浦・鹿戸雄一厩舎)
 フジキセキ産駒の母はデビュー戦から3連勝で新潟2歳Sを勝ち、桜花賞2着、オークス2着と牝馬2冠の舞台でも活躍した。先週の追い切りは芝コースに入れ、母の主戦も務めていた蛯名正義騎手を背に余力十分の動きを見せている。「素直な気性で一生懸命に走るタイプ。そんなに大きな馬ではないし、仕上げにも手が掛からない。思い入れのある血統で期待の1頭。ある程度は順調に乗り込んできたし、どんな競馬をしてくれるか楽しみにしています」と鹿戸雄一調教師。7月12日、福島の芝1800mを蛯名正義騎手で予定している。

◆サトノアイリ(牝、父ステイゴールド、母サーキットレディ、美浦・宗像義忠厩舎)
 1歳上の半姉にファンタジーS2着のダノングラシアス、3歳上の半兄に現3勝のサトノアビリティがいる。7月1日には初めてウッドチップコースで長めから時計を出し、田中勝春騎手を背に軽快な走りを見せた。「まずまずの動き。小柄な牝馬だけど、バランスがいい。堅実に走る血統だし、いい素質がありそうです」と宗像義忠調教師。7月11日、福島の芝1200mを田中勝春騎手で予定している。

◆スピアザゴールド(牡、父ネオユニヴァース、母キューティゴールド、美浦・久保田貴士厩舎)
 昨年の秋華賞を勝ち、今年の宝塚記念3着などGI戦線で活躍しているショウナンパンドラの半弟。入厩後も入念に乗り込まれ、ウッドチップコースでコンスタントに追い切りの本数を重ねてきた。それほど目立つような時計は出していないが、テンションを上げすぎないように考慮してのこと。動き自体には血統馬らしい雰囲気を感じさせる。「まだ子供っぽいところはあるけど、わりと順調に乗り込んでくることができた。ネオの子でテンションが上がりやすいような面もあるけど、うまく気持ちをコントロールできれば楽しみ」と久保田貴士調教師。7月12日、福島の芝1800mを田辺裕信騎手で予定している。

◆ルミナスティアラ(牝、父メイショウサムソン、母ルミナスハッピー、美浦・奥村武厩舎)
 全兄に現2勝のルミナスウォリアー、叔母に関屋記念3着のサトノフローラ、叔父に東京ジャンプS2着など障害でも活躍したネオレボルーションがいる。5月中旬に入厩して以来、じっくりと乗り込まれてきた。「ちょっと馬体重が安定しないけど、動き自体は悪くない。血統的にも芝向きで長めの距離が良さそう。しっかりしてくるのは先だと思うけど、いい素質を持っていると思うので楽しみにしています」と奥村武調教師。7月12日、福島の芝1800mを北村宏司騎手で予定している。

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栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

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