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ディープ×亜G1牝馬のティルヴィング

  • 2015年06月10日(水) 12時00分
オーバーカム(牡 栗東・松永幹夫 父ネオユニヴァース、母プラジェラート)
 2014年のニュージーランドトロフィー(GII)で6着となったイタリアンネオの全弟。母プラジェラートは現役時代2勝。その半妹にはイタリアンレッド(11年府中牝馬S-GII、11年七夕賞-GIII、11年小倉記念-GIII)がいる。イタリアンレッドの父はネオユニヴァースなので、本馬と4分の3同血の関係となる。「ネオユニヴァース×エルコンドルパサー」は、少ないサンプルからオメガハートロック(14年フェアリーS-GIII)、ジャイアントリープ(13年京都新聞杯-GII・3着)が出ているので信頼できる。芝1600〜2200mあたりに強い小回り巧者だろう。

キングドラゴン(牡 美浦・藤沢和雄 父シンボリクリスエス、母グランパドドゥ)
 キーンランドC(GIII)をコースレコードで制するなど芝短距離で3つの重賞を制したパドトロワの半弟。母グランパドドゥは現役時代に中日新聞杯(GIII)を逃げ切っている。決して短距離向きではなく、やや鋭さに欠ける中距離馬といったキャラクターだった。「シンボリクリスエス×フジキセキ」で、母方の奥にSecretariat、His Majesty、Northern Dancerを抱えた配合はジャッカスバークと同じ。芝・ダート兼用のマイラーとなりそうだ。

コアコンピタンス(牡 美浦・国枝栄 父キングカメハメハ、母スティンガー)
 母スティンガーは現役時代、阪神3歳牝馬S(GI)、京王杯スプリングC(GII)[2回]など重賞を5勝した名牝。繁殖牝馬となってからは日本→アメリカ→日本と移動し、その間にキングズオブザサン(父チチカステナンゴ/14年NHKマイルC-GI・3着、14年京成杯-GIII・2着)、サトノギャラント(父シンボリクリスエス/14年関屋記念-GIII・3着)、タイガーファング(父Kingmambo/準OP)などを産んでいる。「キングカメハメハ×サンデーサイレンス+非Northern Dancerの異系」いう構成はディアデラマドレに似る。芝中距離で活躍を期待したい。

ティルヴィング(牝 栗東・松永幹夫 父ディープインパクト、母ストゥデンテッサ)
 フェアリーS(GIII)で6着となったアドマイヤピンク(父キングカメハメハ)の半妹。2013年のセレクトセール当歳で7400万円(税抜)の値がついた。母ストゥデンテッサはアルゼンチン産で、ホルヘデアトゥーチャ大賞(亜G1・ダ1500m)、ルイスMカンポス将軍賞(亜G2・芝1600m)を制覇。母の父High Yieldは父ディープインパクトと相性のいいStorm Catの子で、エリザベス女王杯(GI)を勝ったラキシスの母マジックストームと配合構成がよく似ている。母方の奥には豊富なヨーロッパ血統を抱えており、「ディープインパクト+Storm Cat」の軽さを支えている。上々の配合構成なので期待できそうだ。1600mでも2400mでも力を出せる。

フレグラントブレス(牝 栗東・高野友和 父クロフネ、母ケアレスウィスパー)
 母ケアレスウィスパーは関東オークス(JpnII)2着馬。追い込みを武器にダート1700m以上で良績を残した。セールスポイントはその良血。トーセンジョーダン(11年天皇賞・秋-GIなど重賞4勝)、トーセンホマレボシ(12年京都新聞杯-GII、12年日本ダービー-GI・3着)、ダークメッセージ(08年日経新春杯-GII・2着)を兄弟に持ち、近親にはカンパニー、バトルバニヤン、トーセンスターダム、ニューベリー、レニングラード、スパイキュール、ヒストリカルなど活躍馬多数。旺盛な活力を誇る名牝系出身だけあって繁殖牝馬としても優れており、息子のトーセンバジル(父ハービンジャー)は京都新聞杯(GIII)4着、弥生賞(GII)5着という成績を残している。本馬は「クロフネ+サンデーサイレンス+Mr.Prospector+La Troienne」という好配合馬なので高確率で走ってくるだろう。芝向きのマイラー。

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68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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