スマートフォン版へ

今週の中京はダートで勝負が正解/トレセン発秘話

  • 2015年07月17日(金) 18時00分


◆芝は様子見程度に

「障害レースがあると芝の傷みが早い」と証言する関係者がいる。JRAに確認したところ実際、その通りなのだそうだ(もちろん平地芝コースを流用して障害戦を行う競馬場に限った話だが)。障害競走は飛越の際に、平地の時以上の力が芝にかかるし、そもそもコースを2周するなど、より多く芝を走ることになるのだから、その分だけ劣化も早くなるのだとか。

 今開催の中京は、前開催終了後に3〜4角の芝の張り替えをしたぐらいで(昨年の当開催は張り替えをしなかった)、開幕週から見た目に芝の状態は、あまり良く映らなかった。加えて、いきなり道悪で開催され、毎週障害レースを施行…。これでは馬場の悪化が早いのも当然。内の先行馬が伸びあぐね、外差しが決まる傾向が日増しに強くなってきている。

 今週からA→Bコース(3メートル外に内柵を設置)に替わるが、それでも内の悪い部分は全てカバーできないだろうし、土曜には障害競走が2鞍。何より台風11号の影響で道悪競馬が濃厚ときた。不良馬場でスタートすることも予想され、何が来るか全く見当がつかないカオス的状況になる可能性もある。

 道悪競馬で儲けたためしがない坂路野郎は、今週の中京芝は正直、手を出しづらいところだが、こんな時こそダート。ただでさえ前が止まらない中京ダートは、馬場が渋れば、よりその傾向が強くなる(道悪だった開幕週は逃げ馬が9鞍中7鞍で馬券に絡んだ)。

 今週の中京攻略は、芝は様子見程度にとどめ、ダートで前に行く馬をひたすら買い続ける――。これが正解だろう。
 (栗東の坂路野郎・高岡功)

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

2010年に創刊50周年を迎えた夕刊紙。競馬確定面「競馬トウスポ」(大阪スポーツは「競馬大スポ」、中京スポーツは「競馬中京スポ」)は便利な抜き取り16ページで、中身は東スポグループだからこその超充実ぶり。開催3場の全36レース(2場開催の場合は全24レース)の馬柱を完全掲載しています。

関東・舘林勲、大阪・松浪大樹の本紙予想のほか、記者による好評コラム(「一撃・山河浩、馬匠・渡辺薫など)、そして井崎脩五郎、爆笑問題の田中裕二、IK血統研など超豪華執筆陣の記事も読みごたえたっぷり。馬券作戦に役立つ情報が満載です。

関連サイト:競馬トウスポWeb

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング