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2歳限定戦の斬新な馬券格言

  • 2015年07月22日(水) 18時00分


◆「この時期の2歳限定の芝短距離レースは、同斤量であっても牝馬が有利」

「この時期の2歳限定の芝短距離レースは、同斤量であっても牝馬が有利」そんな馬券格言は決して極論ではなく、今後は定着してしまうかもしれません(笑)

 過去5年の函館2歳Sは、5人気以内に支持された牡馬の勝率は13%。複勝率は38%。単勝回収率は78%。複勝回収率が91%。2人気以内に支持された牡馬は勝率14%、複勝率43%。単勝回収率58%。複勝回収率80%。

 一方、5人気以内に支持された「牝馬」は勝率33%。複勝率66%。単勝回収率122%。複勝回収率127%。2人気以内に支持された3頭はすべて連対。

 函館2歳S以外の芝短距離(1400m以下。牝馬限定は当然除外)のオープン戦も、牡馬に比べ、牝馬のほうが人気馬の的中率、回収率は優秀。

 とはいえ、昨年は5人気以内に支持された2頭がともに馬券圏外に消え、牡馬が1〜3着を独占したのですが。それでも12人気の牝馬トーセンラークが3着馬とクビ差の4着に激走したように、やはり牝馬は有利です。

 血統面で注目はヨハネスブルグ。牝馬3頭(ホウライアキコ、フクノドリーム、フェブノヘア)がオープンクラスで馬券に。いずれの馬も母系にミスタープロスペクター系の血を持っていました。また、バゴ産駒も複数連対。

 2歳戦への適性に加え、馬力勝負、パワー勝負にも強い血を併せ持つ牝馬が狙い目です。

 今年の函館2歳Sは、予想オッズでは牝馬が上位人気を占めそうな模様。ラッキーボックスは2歳戦、馬力勝負にも強いダンチヒがクロスされた馬。母父系はバゴと同系。生産はダーレー・ジャパン。先日の函館スプリントSを圧勝したティーハーフも、ダンチヒの血を持つダーレー生産馬でした。

 ダーレーといえば、「競馬血統研究所」の番組企画でダーレー・ジャパンのノミネーションマネージャーにダーレーの種牡馬についてレクチャーを受けさせてもらいました。

 その際の雑談で軽く衝撃を受けたのが「亀谷さんの番組(血統データラボ)でダーレー・ジャパンの馬を買い続ければプラスになる。ってデータを見てから、ウチの牧場でも馬券の楽しみもますます増えました」と言われたこと。

 実は「ダーレー生産馬のモハメド殿下所有馬」は、番組で紹介した直後もしばらくはプラス収支を続けていたのですが、最近はベタ買いではプラスにならなくなっています。

 それは、ダーレーの牧場の皆さんがたくさん馬券を買うから…というのは半分冗談でして、ちょっとした「変化」によって期待値が下がっているのです。よって「いくつかの条件」を付け足せば、ダーレー馬券は従来通り効果的です。詳細について、ここで先に書いてしまうと、取材の機会を設けてくださったスタッフの皆さんにも申し訳ないので、ここでは「近々公開します」という予告で締めることで許してください。(多分ダーレー馬券マニアの皆さんは、ボクがもったいつけなくても、すでに気づいているでしょうし)

 とりあえず、今週末は函館2歳のラッキーボックスが馬券で貢献してくれることに期待しましょう。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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