もう良く知れ渡っているように、新潟の直線1000mのレースは、外枠有利。
昨年の秋の新潟から、今年これまで「10頭以上」のレースの勝ち馬の番号を並べると、13、17、12、7、16、10、14、16、10、16、6番となる。
内の馬もなんとか出せるものなら外に行こうとするが、能力接近の多頭数ではまず不可能。とくに内の芝が荒れているわけでもないシーズンにしても、圧倒的に外有利。たまには内を通って好勝負の馬もいるが、ふつうは外枠の馬から検討するしかない。とくに春のこの開催や、9月の秋シーズンはこの外枠有利が一段と顕著になる。
13番マキシマムスピードから入りたい。1000万の芝1200mは通算[2-3-3-8]。1分8秒7が最高であるあたりちょっと物足りず、馬齢からしてもうパワーアップは苦しいが、このクラスの別定戦なら能力上位だ。
新潟の芝コース、さらには距離1000mも初めてだが、兄のトロットスター(父ダミスター)同様に、この馬も典型的なスプリンター。前走、ハナを切れず好位から一度は抜け出しかけたあたり、以前のようにハナを切ることが好走の条件でもない。
中舘騎手とは久しぶりのコンビだが、これまで3回乗って2、2、2着。手の内に入れている強みがある。前走より軽い57キロ。この馬自身はわずかの斤量減だが、別定戦だから他の伏兵は大半が斤量増になっている。
穴っぽいところでは、叩き2戦目の11番ガリョウテンセイ。この馬も直線の1000mは初めてだが、これまでの4戦中3勝までがダートの1000m。距離適性は文句なし。500キロを上回る大型馬でそう器用ではない。直線のレースは合っている公算大。となりの12、13番あたりが速いので、それを目標について行けばいい形になる。