ウインラディウスの快勝だった。のどの手術や体調不安などで2〜4歳時はほとんどレースに出走していなかったが、立ち直った昨年夏の北海道シリーズ以降は、ここまで1、1、7、1、1、3、1着。秘める才能が一気に開花した形だ。特に東京コースでは目下3連勝中。
東京新聞杯のように先行もできれば、流れが厳しくなれば中団でタメも利く。G1安田記念でも好勝負必至だろう。5代母が昭和22年の皐月賞馬で、ダービー2着、当時はまだ秋に行われたオークス馬トキツカゼ。
トキツカゼの産駒には昭和30年の日本ダービー馬オートキツがいるというちょっと古い日本の牝系だが、このファミリー、99年のオークス馬ウメノファイバーを送るなど、ずっと活力を保っている。オートキツの一族なら重も平気だろうという推測もあったりして、6歳にして本格化だが、まだまだパワフルになるかもしれない。田中勝春騎手とはこれで1、7、1、1、1着、G1の安田記念に注目したい。
昨年の勝ち馬テレグノシスは、今年は58キロ。オーバーホールに成功、今回も東京コースでの圧倒的な良績通りの結果を出した。
この馬、いきなり快走のあとは、次は凡走というのがこれまでのパターンで、昨年の安田記念は人気で7着だが、ヨーロッパ遠征から帰った後、確実にタフになっている。
期待したギャラントアローは失速の13着だが、内のエースインザレースのスタートが良すぎ、どうしてもハナを切りたい同馬は前半33.8-45.5-57.0秒・・・。さすがにきつかった。好走はしていても1600m以上で勝っていないという弱味もあった。一旦先頭のフィートソーファストも1600mの経験のない馬で、東京1400m、それがギリギリの守備範囲では鉄則通り足りなかった。
人気のマチカネアカツキは舌がハミを越して苦しがったというが、こういうケースは、また立て直しに時間がかかることがある。