関屋記念、人気薄ながら軽視してはならないのは…
先週は面白みあるレースが多かったですね。
まずは、5年振りの喜びとなった8歳馬ペルーサの勝利。誰もが鞍上ルメール騎手の巧みさを感じたことでしょう。もともと能力の高い馬ながらも、途中からゲートばかりに意識が注がれ、いつしか気持ちの方向性が変わってしまったように思えるペルーサ。明らかに体ではなく、心が後ろ向きになっていた印象でした。
そんなペルーサに対し、スタート後は意識的に前へと促した後、相手馬たちの動向を見つつ、愛馬のリズムを大切にし、スムーズな形で途中からハナへと立つ内容。先頭にたってからの気持ちよさそうなペルーサの走りが実に印象的でした。
ルメール騎手と言えば、馬上のみならず地上においても実に穏やかな性格。敵を作らず、みんなに愛される人柄なのですが、その性格の良さと柔軟性が、こうした馬にはあう気がします。それにしても携わる陣営にとっては、ホッとされる貴重な1勝、喜びもひとしおだったことでしょう。
また新潟で行われたレパードSも、面白みある内容でしたね。
1番人気クロスクリーガー岩田騎手の1コーナーでの冷静な進め方に加え、3コーナー手前から前を行くゴールデンバローズを意識し捉えにいく動き、シビレマシタ。
そして馬自身も3歳という年齢で、既にどんな競馬でもできてしまう器用さと堅実さは実にお見事、改めて素晴しい馬だなぁ〜と再認識しました。また2着に敗れはしたものの、ダノンリバティはダート適性を感じる内容で、今後が楽しみになってきました。
一方、逆に心配になってしまったのがゴールデンバローズ。返し馬で見せた背中をそるような走りと、3着馬にもさされてしまうあたりには、状態がまだまだなのかな…と思える内容。
海外遠征の後遺症なのか? 本来のデキではない気がし心配ではありますが、管理するのは堀厩舎。それだけに、今後どう立て直してくるのか? その点も注目です。
さて今週末の新潟競馬場では関屋記念となります。
取材を通して状態の良さを感じたのはエールブリーズ。人気薄となりますが、前走は自分の形ではない中で4着と踏ん張っていましたし、軽視してはならない気もします。
それでは皆さん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。