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目黒記念

  • 2004年05月21日(金) 13時04分
 目黒記念は伝統のハンデ戦。再三、時期が変更されて、4年前からこの時期に移った。

 この4年とも、春の天皇賞であと一歩の成績に終わった馬が55〜58キロのハンデで、計5頭も連対している。今年、それに該当するのは、4番ダービーレグノ、7番ファストタテヤマ、8番ヴィータローザ、15番チャクラの4頭。その中では、決して人気にはならないが、天皇賞は15番人気で7着。その前の日経賞2500mは10番人気で小差3着。昨年のこのレースでは、同じ郷原騎手が乗って13番人気でわずか0.1秒差の4着。

 伏兵ダービーレグノ(父トニービン)が侮れない。昨年よりずっと力をつけている。その昨年は同じ4番枠でテンに詰まり、直線で進路を変えるロスがあった。今年はぜひ有力馬の仲間に入れたい。

 中心は、ここへきて急速に力をつけている4歳馬の中の、17番シャドウビンテージとする。この馬、体質も弱く調教も目立たなかったから、新馬戦は5番人気だったが、あっさり勝っている。そのあとも休み休みで、ここまで8戦[4-2-0-2]。キャリアは浅いものの、その素質はすごい。昨年、4戦目で挑戦のラジオたんぱ賞は4着(0.3秒差)にとどまったが、インでもまれスパートできずに脚を余しての小差だった。

 2走前は、1000万を勝ったばかりでいきなりG2のアルゼンチン共和国杯。52キロの軽ハンデだったとはいえ、差は0.3秒だけ。8戦して着外の2回は重賞でともに0.3秒差。休み休みのローテーションながら、実際には一度も凡走したことがないともいえる。

 前走、格下から挑戦のOP特別を休み明けで2分25秒1の好時計勝ち。着差以上に楽だった。今回もまだ軽量に近い55キロ。強調できるのは、ようやく体質の弱さを解消し、中間ビシビシ追ってきたことだ。初めてのケースでもある。一気の本格化だろう。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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