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ブリリアントS

  • 2004年06月11日(金) 12時47分
 最終週のOP特別、それもハンデ戦とあって、さまざまなステップの馬が出走してきた。芝の重賞に出走していた馬から、連闘の1000万条件の馬まで・・・。

 評価は分かれるが、5歳の12月以来のダート戦出走でも、タフな7歳馬メイショウキオウに注目したい。

 この馬、ダートは[3-2-1-3]の良績を残している。それも下級条件のものではなく、OPのダート1400mを1分23秒0〜3で乗り切った星も含まれている。もともとがダート巧者に近かった。

 種牡馬コマンダーインチーフ(その父ダンシングブレーヴ)の産駒は、ちょっと詰めが甘いことが多く、また、コマンダーインチーフの血統背景からタフなダート巧者に出ることが多い。

 さらにメイショウキオウの場合、その牝系も非常にタフな一族で、母は桜花賞、エリザベス女王杯などを制し、有馬記念でも2着したインターグロリアの半妹。

 3代母ストーミーセッションの妹には、同じく輸入されて基礎牝馬となったオルヴィダダがいる。オルヴィダダは、公営のA級馬ゴールデンリボー、チュウオキャプテンなどの母になっている。メイショウキオウの近親にはダート巧者はいないものの、底力にあふれるタフな一族。ダートは巧者に近いのも納得。

 3走前、中京記念を59.9-59.7秒の平均ペースで押し切っている自在型。ここは強力な先行型はなく、他馬の出方次第ではすんなり単騎マイペースもある。

 渋いタニノエタニティもしばらくぶりのダートだが、この父母両系でちょっとジリっぽいスタミナ型。ダートの2100mは合っている可能性が大きい。再三重賞で好走している馬の54キロ。ハンデも恵まれている。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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