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同じことを言い続けたい秋華賞

  • 2015年10月14日(水) 18時00分


◆穴馬発掘に強烈なポイントになるのは「1400mで連対経験」

 言い続けられる格言。いつの間にか皆が元々知っていたような錯覚を覚える格言こそ、そのレースの本質を示すもの。

 過去5年、秋華賞を6番人気以下で好走した4頭はいずれも「1400mで連対経験」というオプションがあった馬。これが穴馬発掘に強烈なポイントになるのは秋華賞が3歳牝馬にとっては「初の小回りG1」になるから。

 阪神JF、桜花賞が行われる阪神芝1600、オークスが行われる東京2400よりも100m以上直線が短いのが秋華賞の舞台。「高速持続力適性」が最も強く要求されるため、スピードの持続性が問われる1400mの実績、経験が(特に穴馬にとって)強力なオプションになるのです。

 ただし、当然ながら1400mでの強さが秋華賞での強さに、そのまま比例するわけではありません。あくまでも2000mG1を走る才能への重要な「プラスアルファ」が1400m実績です。

 では、1400m実績のある馬で2000mG1も走れる「才能」を持った馬はどのようにして探すべきか? 「才能」の確率を示す最強ツール「血統」を利用します。

 1400m実績馬で馬券になっているのは、種牡馬自身か産駒が日本の芝2400m以上のG1で勝利実績のある種牡馬を父か母父に持つ馬。

「1400m連対実績馬」のなかで「自身か産駒が日本の芝2400m以上のG1で勝利実績のある種牡馬を父か母父に持つ馬」は過去5年で20頭出走して複勝率25%、複勝回収率176%。

2010年にアニメイトバイオが6番人気2着。
2011年にキョウワジャンヌが7番人気2着。
2012年にアロマティコが6番人気3着。
2013年にメイショウマンボが3番人気1着、リラコサージュが15番人気3着。

 ここまでが、何年も書いている秋華賞の格言。昨年はこのパターンに該当したのはブランネージュただ1頭(5人気になってしまいましたが、これは後述します)

 自信の本命も、結果は4着。オークス(5着)よりもパフォーマンスを上げていますし、上位3頭とは少なく見積もって1馬身以上はロスがあったので、法則は当たっていたと判断しましょう。馬券はハズレましたが。

 今年の該当馬はクイーンズリング、クインズミラーグロ、ホワイトエレガンス、ミッキークイーン。

 なお、昨年のブランネージュは5人気でしたが推定人気順位は6位(90%以上の精度で当日の人気を当てる指数。亀谷ホームページで無料公開中)

 いつも書いていますが、人気の傾向で馬券をシステム買いする場合、当日人気よりも推定人気順位を使ったほうが戦略面でも期待値の面でも計算できます。ブランネージュも6人気以下というパターンには該当しませんでしたが、推定人気6位以下のパターンには該当しました。昨年に関しては、推定人気で該当したため、ハズレ馬券を買う結果となってしまいましたけれども。

 昨年は結果的に該当馬が4着だったのも事実。今年も該当馬が全滅だと、2年連続で結果が出ないことになります。そうなると、来年は違うネタを書かないといけなくなるので、今年は馬券にもなってほしいです。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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