クラス移動によって、3歳以上の新条件が成立した。1番下の3歳500万下の場合、例えば福島9R。人気のピオーネ以下の4歳馬は、みんな旧(4歳1000万、5歳上2000万下)のクラスにいた馬。したがって、「降級」といっても、間違いではないが、新500万下とは「3歳馬が500万下」という意味で、4歳馬はこれまでと全く同じ「1000万下」。
だから、ピオーネもゴールドカフェも、タツニッコウもみんな揃って一緒に移動してきたわけで、クラスが下がったわけでもない。
4歳の2勝級は、もうみんな2年も3年も走っているのに、たった2勝馬なのだから、もう若い3歳の1勝馬とランクは同じですよ。
クラスが下がったというより、2勝以下に相当の4歳馬は、みんな横すべりのクラス移動を受けたのだともいえる。
一般に、旧4歳1000万下組は確かに総体的に相手は有利になる(5〜6歳の1〜2勝馬も移動してきたから)が、3歳の1勝馬には、例えば阪神12Rのハングオーバーのように、今は2戦1勝だが、ひょっとするとたちまち上級へ出世してしまう馬もいる。降格の本当の意味するところを、考えたい。
福島11Rのフルブラストも、正確には横すべりのクラス移動で、自分の条件(4歳上2000万下)は下がったわけでもないが、今回の対戦相手の10頭は、みんな元から1000万条件にとどまっていた馬ばかり。これはクラス移動で大幅に相手が有利になったケースといえる。
そのフルブラスト、前々走の3月にはG1高松宮記念で、テンシノキセキ、カフェボストニアン(日曜11R)などと入線している。大好走だった。同じ頃、今回のライバルになるハセノコンコルド、ロードダルメシアンなどは、1000万条件で負けている。
結果は別として、もしまともな仕上がりと判断したら、こういうケースはフルブラストから入った方が可能性ははるかに大きい。