7歳ストロングレオンは、ふつうはもうピークを過ぎても不思議のないベテランだが、3〜5歳時はずっと休み休みで、4歳時に未勝利馬ながら500万条件を14頭立て14番人気で1勝しただけ。毎回置かれ、文字通り最下級条件馬で、かつ人気の圏外だった。
順調に使われるようになったのは、6歳になった昨年から。この1年間で4勝もし、遅まきながら準OPまで進出してきた。
その準OPでも、前走ウインデュエル(函館11Rに出走)がレコードで独走する中、この馬も1分36秒1で4着まで押し上げている。このクラスでも十分通用する。
父はサンデーサイレンス。ときにダート巧者を送るが(サンデー自身の快走は、時計の速いダートのみ)、このストロングレオンはその母方が名うてのパワー型を送る血筋。
半兄トウホウエンペラー(父ブライアンズタイム)は、東京大賞典(交流G1)、南部杯(交流G1)など、ダートで合計20勝の名馬。現在は種牡馬。
母の半兄には、レインボーアンバー(父アンバーシャダイ)がいた。レインボーアンバーは3勝だが、実は大変な大物で、不良の弥生賞を1.7秒の大差でちぎった馬。
そのあと長く休んだが、秋にひと叩きすると、菊花賞でもバンブービギンの2着に突っ込んでいる。底力にあふれる大器だった。
プロポンチス系キュウシュウ(父プリメロ)の分枝で、この一族からは福島だけで全勝ち星5勝を記録し、関屋記念(福島)を勝ったフェスティブキングなども出している。
遅まきながら素質開花したトーホウエンペラー(東北の名馬)の半弟。ここはリワードゲイン、ブラックパワー、ケイアイダンサーなどが揃って猛ペース必至。差し脚というより、底力で台頭できそうだ。
函館メインは、これは断然の人気すぎて見守るだけだが、ウインデュエル(ダート5戦全勝)のレースぶりに注目しよう。