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ダローネガの全弟・フェザリータッチがルメール騎手でデビュー!

  • 2015年11月30日(月) 18時00分


【栗東】
◆サトノマルス(牡、父ディープインパクト、母ゴッドフェニックス、栗東・池江泰寿厩舎)
 祖母ロンドンブリッジはデビューから3連勝でファンタジーSを制し、桜花賞ではファレノプシスの2着という実績を残している。おばには2004年オークスを勝ったダイワエルシエーロがいる血統。ちなみに父、母ともに池江泰寿調教師の父である池江泰郎元調教師が管理していた。
 本馬は11月7日に吉澤ステーブルWESTから栗東へ入厩。坂路、CWの他にDPを追い切りで使用するなど、いろんな場所での追い切りを行っている。11月26日のCWではダノンシャルマンと併せて、なんとか同入という感じ。時計は全体が6F87.8秒と遅いものの、ラスト1F12.5秒は決して悪くない。あとは最終追い切りでどの程度の動きを見せるかといったところ。12月5日(土)阪神芝2000mでデビューする予定。

◆エアショウ(牝、父ディープスカイ、母トークショウ、栗東・野中賢二厩舎)
今週のデビュー馬

 半姉に同厩舎で管理され、芝で3勝を挙げているベッラヴォーチェ(父アドマイヤムーン)がいる血統。「まだ動き出すまでに少し時間のかかるところがありますが、スピードに乗ってからはいい走りをしてくれますよ。これから、もっと良くなっていきそう」と野中賢二調教師。
 入厩してからの追い切り本数は多くないが、11月26日のCWでは新馬モズビリーブと併せて、ラスト1Fは12.3秒。全体の時計は遅かったが、それなりには動けており、今週の追い切りではもっと動けるのではないだろうか。デビュー戦は12月6日(日)阪神芝1400mを四位洋文騎手で予定している。

◆フェザリータッチ(牡、父ダイワメジャー、母カメリアローズ、栗東・吉田直弘厩舎)
今週のデビュー馬

 全兄に芝で4勝を挙げているダローネガ、半姉に芝で2勝を挙げているノーブルリーズン(父ネオユニヴァース)がいる血統。本馬は9月10日のゲート試験に合格した後、一旦放牧に出されており、11月13日に栗東へ再入厩している。
 11月19日のCWでは2歳未勝利を追走して、最後はきっちり先着。一杯に追う相手に対して馬なりで先着しているだけに、その動きは時計うんぬんを抜きにして評価してよいだろう。そもそも、6F84.9秒、1F12.2秒という数字は速く、時計からも評価できる。デビュー戦は12月6日(日)中京芝1400mをC.ルメール騎手を予定している。

◆ミュゲプリンセス(牝、父エンパイアメーカー、母カワカミプリンセス、栗東・西浦勝一厩舎)
 すでに当欄でも紹介した馬だが、デビューがかなり延びてしまった。とはいえ、紹介した当時から「いろんなことを教えている段階なので、もっと時間をかけた方がいいタイプ」と西浦昌一調教助手がコメントしていただけに、万全を期して、ここまで待ったという解釈でよいだろう。母は同厩舎で管理され、オークス、秋華賞とG1で2勝。半姉ミンナノプリンセス(父コマンズ)はここまで5戦2勝と結果を残しており、本馬に対する期待も自然と大きくなってくる。
 11月に入ってからの坂路での追い切りは地味。26日の併せ馬でも、4F54.6秒という時計。全体は目立たないが、2F25.4秒は終いがしっかりしていることを示すし、追走して同入まで持ち込んだ動きも評価できる。結果が求められるだろうが、まずは12月6日(日)阪神芝1400m(牝)のデビュー戦でどのような走りを見せてくれるか注目したい。なお、鞍上は国分優作騎手を予定している。

【美浦】
◆カリアティード(牝、父カジノドライヴ、母リビングデイライツ、美浦・武井亮厩舎)
 フジキセキ産駒の母は新馬勝ちを含む5勝。おばにケープリズバーン(TCK女王盃)、ジェダイト(忘れな草賞)、いとこにサナシオン(東京ハイジャンプ)、ガイヤースヴェルト(毎日杯2着)などの活躍馬がいる一族だ。当初は10月にデビューさせるプランもあったが、ひとまず牧場(ノーザンファーム天栄)に戻して体力強化を図った。再入厩後は順調に乗り込まれており、11月23日と27日にウッドチップコースで長めから時計を出している。「ひと追い毎に息遣いが良化しているし、だいぶ動けるようになってきました。気性的にも初戦から力を出せると思います」と武井亮調教師。12月5日、中山のダート1200m(牝馬)を北村宏司騎手で予定している。

◆ギャラントグリフ(牡、父ホワイトマズル、母ビコーガイア、美浦・牧光二厩舎)
 5月のHBAトレーニングセールに上場され、842万4000円(税込)で取り引きされた。母系を遡ると3代母の半兄にボールドラツド、一族にはアジュディケーティングやゲーリックチューン(シンボリインディの母)の名がある。追い切りでは古馬を相手に上々の動きを見せており、時計的にも及第点だ。「息はしっかりとできていると思う。走りにも軽さがある。いい感じに動けているし、初戦から楽しめそう」と牧光二調教師。12月6日、中山の芝2000mを蛯名正義騎手で予定している。

◆ユニバーサルソング(美浦・奥村武厩舎、牡、父ネオユニヴァース、母ソングオブプライズ)
 祖母のTorocaは伊G3・セルジオクマーニ賞の勝ち馬。叔父のサトノプリンシパルはレパードS2着などダート路線で活躍している。当初は秋の中山デビューを予定していたが、動きがピリッとしなかったために牧場で立て直した。再入厩してからはヒプノティストや古馬と併せるなど順調に追い切りを重ねており、放牧前に比べると気配が良化している。「雄大な馬格をしているし、ネオユニヴァースの子にしては特に気難しいところはない。切れるというより、しぶとそうなタイプ。長めの距離が合うと思います」と奥村武調教師。12月6日、中山の芝2000mを伊藤工真騎手で予定している。

◆ラグルーラ(牡、父ディープインパクト、母アドアード、美浦・加藤征弘厩舎)
 Galileo産駒の母は愛G3・ブルーウインドSの勝ち馬。3歳上の半兄シェイクザバーレイ、1歳上の全兄ウェルブレッドは新馬勝ちを飾っている。当初は東京の最終週に使うプランもあったが、まだ動きが物足りなかったために予定を延ばした。「ひと追い毎に良化している。今ひとつ反応が鈍かったので延ばしたけど、だいぶ軽さが出てきた。中山だと勝負どころで小脚を使えるかどうかがポイントになりそうだけど、血統的にも能力はあると思う」と加藤征弘調教師。12月6日、中山の芝2000mをトミー・ベリー騎手で予定している。

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栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

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