七夕賞にしては珍しい少頭数になったが、上位8着までが0.3秒以内の大激戦。ハンデ戦らしい一転ニ転のゴール前だった。
勝ったチアズブライトリーは、昨秋の京阪杯を制したときが重馬場。少し渋った馬場を苦にしない上に、平坦コースの2000mには1分56秒8(新潟)の快時計を持っている。
今回は直前の追い切りでダンツジャッジ(今週の北九州記念予定)に見劣ったことと、休み明けとあって人気薄だったが、馬群にもまれるのを嫌うこの馬に、少頭数で外に出してもロスのない好条件が重なった。最後は大外に出して追っての味がフルに活きた。
2歳下の全妹チアズメッセージは、直後のマーメイドS・2着。タフな夏型の一族ともいえる。
2着ストロングブラッドは、少し荒れた馬場の福島でカブトヤマ記念を勝っているパワー型。ダートでも2勝しているように、今回は渋った馬場がプラスとなった。発表は稍重でも細かい雨が降り続いたため、芝の飛び方など実際は重馬場に近くなっていた。
そのため道中はずっとインをキープでき、最後はうまく前があき、レースの最後は12.2-12.6秒。力のレースになったことが好走の因だろう。ただ、ゲート再審査。マーキュリーC(盛岡)には出走できない。
マーベラスダンスは福島3勝の巧者。最後は最内に突っ込み、軽量53キロの利も活かしている。新潟でも好走必至だろう。
期待したトーセンダンディは大跳びの不利が大きく、直線でも前が詰まってしまった。ただ、ようやくスランプは脱出、新潟では巻き返せる。メジロマントルは負けたとはいえ、0.1秒差だけ。OPでも通用のメドが立った。ロードフラッグ、ヤマノブリザードは福島テレビOPと同じで、OPに入るとあとワンパンチがない。