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七夕賞

  • 2004年07月12日(月) 12時59分
 七夕賞にしては珍しい少頭数になったが、上位8着までが0.3秒以内の大激戦。ハンデ戦らしい一転ニ転のゴール前だった。

 勝ったチアズブライトリーは、昨秋の京阪杯を制したときが重馬場。少し渋った馬場を苦にしない上に、平坦コースの2000mには1分56秒8(新潟)の快時計を持っている。

 今回は直前の追い切りでダンツジャッジ(今週の北九州記念予定)に見劣ったことと、休み明けとあって人気薄だったが、馬群にもまれるのを嫌うこの馬に、少頭数で外に出してもロスのない好条件が重なった。最後は大外に出して追っての味がフルに活きた。

 2歳下の全妹チアズメッセージは、直後のマーメイドS・2着。タフな夏型の一族ともいえる。

 2着ストロングブラッドは、少し荒れた馬場の福島でカブトヤマ記念を勝っているパワー型。ダートでも2勝しているように、今回は渋った馬場がプラスとなった。発表は稍重でも細かい雨が降り続いたため、芝の飛び方など実際は重馬場に近くなっていた。

 そのため道中はずっとインをキープでき、最後はうまく前があき、レースの最後は12.2-12.6秒。力のレースになったことが好走の因だろう。ただ、ゲート再審査。マーキュリーC(盛岡)には出走できない。

 マーベラスダンスは福島3勝の巧者。最後は最内に突っ込み、軽量53キロの利も活かしている。新潟でも好走必至だろう。

 期待したトーセンダンディは大跳びの不利が大きく、直線でも前が詰まってしまった。ただ、ようやくスランプは脱出、新潟では巻き返せる。メジロマントルは負けたとはいえ、0.1秒差だけ。OPでも通用のメドが立った。ロードフラッグ、ヤマノブリザードは福島テレビOPと同じで、OPに入るとあとワンパンチがない。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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