デキのいい馬を買いたい
日曜日のシンザン記念の結果(牝馬2頭がどういう着順だったか)は、時間の関係で分からないが、勝ち負けに持ち込んでいるなら、キャリアは浅くとも12年のジェンティルドンナ、11年のマルセリーナ、さらには07年のダイワスカーレットと同様、たちまち桜花賞の有力候補に加わる。と同時に、相手は男馬ではあるが、強気に挑戦したのに凡走してしまうようだと、それは見込み違いに通じる。近年は力試しのシンザン記念でカベに当たりながら、桜花賞で上位に好走した馬はいない。
厳しい路線というなら、このフェアリーSはストレートに桜花賞に連なる重賞だが、2009年にこの時期のマイル戦になって過去8回、最初の09年の勝ち馬ジェルミナル(関西馬)が桜花賞で3着に食い込んだ以外、フェアリーS出走馬からは桜花賞好走馬は出ていないのである。そんな歴史にピリオドを打つには、
クードラパン以外はまだみんな1勝馬ではあるが、ここで一気に注目度の上がるような内容を見せないといけない。
フェアリーSで四苦八苦しているようでは、桜花賞にはとてもではないが、手の届く位置にいないことになってしまう。今年、レベルの高い新星は台頭してくれるだろうか?それともごくふつうの、中山の3歳牝馬同士のG3と考えておいたほうがいいだろうか。後者の危険も大なので、デキのいい馬を買いたい。
シーブリーズラブはフルーキーの半妹。体型はあまり似ていないが、2頭の共通点は母の父サンデーサイレンスの影響が大きいこと。カジノドライヴ産駒のシーブリーズラブは、ダート適性を感じさせる点がきわめて少ない。自在のスピード能力を生かし、シャープな切れを生かしたい。東京のマイル戦を上がり34秒2でスパッと抜けて勝ったが、一瞬の切れを生かすには中山の1600mのほうが合うだろう。最近の多くのレースと同様、スローに近い流れの公算大。流れに乗って行ければチャンスが訪れる。