新馬を勝ったあと放牧に出ていたマカヒキが栗東に戻っていますよ。
「年末に帰ってきました。若駒ステークスを目標に調教を進めています。今週はレースでも騎乗予定のルメールが乗って感触を確かめます」と担当の大江助手。
で、その追い切りですが実に凄い動きですね。軽く仕掛けただけでスーッと伸びていました。
「かなり期待値の高い馬です。まだまだ伸びしろもありますし、ほんと楽しみです」(大江助手)
まだ1勝馬なので、その次のローテーションを問うのは普通の馬なら気が早いのですが、マカヒキの場合、それを聞きたくなってしまうんですよね。
「新馬が1800m、若駒が2000m。そのあとはダービーに向けてゆっくり距離をのばしていきたいですが、皐月賞を意識すると2000mを続けたほうがいいのかもしれないし」
そういいながら、大江助手はこの馬を育てる喜びを隠し切れないといったかんじで笑顔をみせてくれます。全姉はウリウリと血統的な裏づけもありますし、ほんと期待は膨らむばかりです。
マカヒキと同じ友道厩舎のシュヴァルグラン。こちらは3連勝から日経新春杯へ駒を進めますね。担当の津田助手は「馬がしっかりしてきたら勝ち始めました。昨年の夏から緩めずに乗り込んでいますが、今も馬体にハリがあり、いいですね」とにっこり。条件戦連勝からの重賞挑戦ですが、その勝ちっぷりから周囲の期待は高まるばかり。持ち合わせた競馬週刊誌の想定に◎がぐりぐりしているのを見て「たしかにこちらも期待は高いけど、◎がずいぶんいっぱい並んでいるね」と驚いていました。ほんと具合もよさそうでしたよ!
そして…。年のはじめということで神戸の妙光院へお参りしてきました。立派な馬頭観音様に手を合わせてから、一昨年からこちらで眠っているシゲルスダチやトレセンで取材させていただいた馬たちの祠でゆっくりしてきました。
シゲルスダチのお弔いをしていただいてから、もう1年以上がたちましたね。本当に時間が過ぎるのはアッという間。そりゃ、年もとるわけです。
それなのに。お寺の方のお話によれば、今でもスダチに会いに妙光院を訪れる方々がたくさんいるそうです。それだけ時間が経っているというのに、今でもスダチの人気は実に根強いですね。皆さん、ただいらっしゃるだけでなく、お供えにニンジンやリンゴを持っていらっしゃるとのこと。ほんと、ありがたいです。そして、中にはスダチの好物だったにんにく味噌もあるそうです。お寺の方、最初はなんでにんにく味噌があるのか、よくわからなかったそうです。たしかに、前知識もなくにんにく味噌があったらびっくりですよね(笑)。
そんな話を聞くと、大笑いしながらも改めて初代の担当厩務員さんだった鈴木さんと一緒にこちらでお弔いをしていただいてホントによかったと思いました。
じゃ、スダチ。また来るね。