デムーロが語る“ヤバイ”状況…2人の外国人騎手はクラシックでどの馬に乗るか注目/トレセン発秘話
【次回公開日変更のお知らせ】
次回公開の「東スポ×netkeibaコラボコーナー(金)」は、祝日による東京スポーツ紙面発行の都合により2月19日18時の公開となります。予めご了承くださいますようよろしくお願い申し上げます
◆「新馬から同じ馬にずっと乗れる」こと
先週の京都3歳500万下、梅花賞をアドマイヤダイオウで快勝したミルコ・デムーロは「馬場も問題なかったし、強かったね」と称賛。
続々と出現する自身が手綱を取ったクラシック候補に「今年はヤバいね。いい馬にたくさん乗せてもらっている。本当にヤバいよ(笑い)」と“ヤバい”の現代活用法まで上手に駆使しながら、喜びを伝えた。
ひと昔前のクラシックなら「武豊がどの馬に乗るか」が何より重要だった。各キュウ舎の一番馬に乗ってきた武豊が、クラシックのパートナーに選んだ馬こそが、覇権争いで優位に立った証しとなったのだ。
それが今年は「デムーロとルメールがどの馬に乗るか」が何より注目されている。昨年JRA所属騎手となった両ジョッキーが、短期免許ではなく、通年免許になった利点のひとつに挙げていたのが、「新馬から同じ馬にずっと乗れる」こと。そのうれしさを今まさに体感しているデムーロは充実したジョッキー生活をこう表現する。
「今週のきさらぎ賞も過去2回(10年ネオヴァンドーム、11年トーセンラー)勝っているけど、その時はちょっと気持ちが複雑だった。そのままずっと乗ることができなかったからね。でも今は違う。だからすごく楽しいんだ」
もちろん、デムーロにとっては朝日杯FSを勝ったリオンディーズがパートナーとして抜けた1番手なのだろうが、当人はこうも言う。
「12月までの段階ならリオンディーズが一番強いね。でもダービーまでまだ時間はあるし、馬は変わっていくものだから」
一方のルメールは今週が注目ウイーク。きさらぎ賞のサトノダイヤモンドに、前日の東京500万下(芝2400メートル)ではレーヴァテインと、クラシック候補2頭に騎乗する。もちろん先の若駒Sを圧勝したマカヒキもおり、こちらも素質馬勢揃いの“ヤバい”状況。果たして、本番でどの馬をチョイスするのか。今週の競馬が終わった後に答えが出るかもしれない。(栗東の坂路野郎・高岡功)