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マル外から連想が始まるフィリーズレビュー

  • 2016年03月09日(水) 18時00分


◆フィリーズレビューは米国産のマル外が走りやすいレース。ならば…

 フィリーズレビューは、2011年以降のJRA芝重賞でマル外馬が馬券になった回数が最も多いレース。

 2014年はエスメラルディーナ、2013年はティズトレメンダス、2011年はエーシンハーバーがいずれも3着。マル外馬の出走は4頭のみ。複勝率も75%と優秀な成績です。

 また馬券になった3頭はいずれも米国産。米国産マル外は、JRAではダート短距離が主戦場。フィリーズレビューは米国産のマル外が走りやすいレース。ならば「マル外」でなくとも「マル外と同じダート短距離に強い血統」も相性がよいのでは? と簡単に連想できますが、実際にその通りなのです。

 JRAのダート短距離は勝ち馬の15%がフォーティナイナー系。なお同系の代表種牡馬はサウスヴィグラス、プリサイスエンド。エーピーインディ系は勝ち星が5%以上を占めながら勝率も10%。単勝回収率も112%。パイロ、シニスターミニスターが同系の種牡馬。

 この2大系統はフィリーズレビューでも相性がよく、2014年13番人気で2着に激走したニホンピロアンバーの父スウェプトオーヴァーボードはフォーティナイナー系。昨年7人気で2着のペルフィカの母はアメリカ生産馬で母父はエーピーインディ系でした。

 今年の特別登録馬で「抽選なし」で出走できる馬のなかでは、ズバリ、パイロ産駒のメイショウスイヅキはまず注目。内枠なら出していく競馬もできるので上積みが見込めます(先週の日曜中山6レースでパイロ産駒であるイザの馬券を自信満々に購入してハズす者のジャッジですが)。

 クードラパンの父ダイワメジャーは2015年以降JRAのダート1200以下で勝利数2位。兄のグランシルクは昨年のニュージランドTで勝ちに等しい2着。妹は兄より距離適性の短い父に変わり、牝馬。NZTよりも1ハロン短いぐらいの方がちょうどいいと考えるのは安直でしょうか。

 ソーディヴァインの父はキンシャサノキセキ。ダート短距離の上位種牡馬で勝率も優秀。自身も当コース重賞を複数勝利で父フジキセキの産駒も芝1400重賞得意。そして母父のフェアリーキングの系統も当レースに実績あり(ワンカラット)。オセアニア色の強い血統は日本ではダート短距離と芝1400が得意でもあります。

 先日の同コースで行われた重賞、阪急杯も日本ではダート1200に強い豪州の主流系統ダンチヒ系を持つ馬が1、3、4着でした。

 ところで、上位人気が予想されるキャンディバローズとアットザシーサイドは母がいずれも当レースに出走して凡走。母馬が当時の当レースに出た時も合いそうな感じはしたんですが、走りませんでした。

 1勝馬にも面白い馬はいますが、抽選が通ったら見解を書くこととしましょう。ちなみに重賞レースは抽選待ちや出走ボーダーの馬は常に期待値が高いです。詳細は、今度思い出したら書きます。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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