すでに2戦2勝で断然人気のマイネルレコルト(父チーフベアハート)が巧みに折り合って進み、直線は大事に外に出し、上がり33秒3(レース上がり33秒7)でシャープに抜け出してみせた。ハードトレーニングにより馬体の完成度が高いのは確かだが、決して早熟型ではなく、レベルが高いとされたここを楽勝したことにより高い評価を受けていいだろう。
父チーフベアハートはここまでそう大物を送っていないが、BCターフの勝ち馬で、近親にミスタープロスペクターのいる米芝チャンピオン。また母系にも成長力と底力タイプの種牡馬ばかり(順にタイテエム、フジオンワード、トサミドリ)が配されているので、まだ二回り成長するはずだ。あとは、使い過ぎないことだけだろう。
2着ショウナンパントルは牝馬でキャリアは1勝だけ。中間長めから強い調教をこなし、馬体はプラス10キロ。柔らかく見えた。2戦目とあって行く気になりかけたが、一度はインで下げる形もとれた。再び盛り返して2着の内容は、勝ったマイネルレコルトと全く互角だろう。バブルガムフェロー、ザッツザプレンティのファミリーで、単にサンデーサイレンス産駒というだけでなく、当初から注目の良血馬だったが、これは期待通りに育ってくれること必至だ。馬体はまだ一回りくらい成長して不思議ない。
突っ込んできたスムースバリトンは、小倉から遠征してきたインティライミと共にスペシャルウィーク産駒。スペシャル産駒は初年度はもう一歩だったが、今年デビュー組は全く違って逸材が多く含まれている。速い上がりに反応が遅くて対応できずに負けたが、逆に将来が楽しみになった。インティライミは初の左回り。スタートも悪く、今回はチャカチャカしすぎていたが、評価はまだ下がらない。アイルラヴァゲインは成長中というより、さすがに少し太かった。