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安田師「ウチの馬で一番順調」マナープリンセス/吉田竜作マル秘週報

  • 2016年05月18日(水) 18時00分


◆「吉澤ステーブルWESTに入れていたウチの馬では一番順調にきた」

 ラニの出走したケンタッキーダービー。詰めかけた16万人超が「マイオールドケンタッキーホーム」を歌う光景を目にして、圧倒された方もいるのではなかろうか。

 各地からブリーダー、オーナー、トレーナー、ジョッキーなど多くの関係者が集い、意地やプライドが絡み合う中、“オラが街”の自慢のホープが覇を競う。スーパーボウルのような人為的な盛り上げ方と言うよりは、なるべくしてなる盛り上がり方と言うべきか。これこそが競馬本来の魅力なのだろう。

「ウォーエンブレム(が勝った2002年)以来のケンタッキーダービーだったけど、やっぱりすごかったよ」とは、ラニを前田幸治オーナーとともに現地で“応援した”中竹調教師(ラニを管理しているのは松永幹調教師なので誤解のないように)。一番感心していたのはラニを迎え入れた環境だった。

「向こうの新聞をはじめとするメディアは好意的に取り上げてくれていたようだし、馬場を歩いてパドックに向かうときも、たくさんの観客がラニに応援の声をかけているんだ。受け入れられている感じがした」

 ドバイ国際競走のUAEダービーがステップレースに認定されたことで、日本馬がケンタッキーダービーに行く道筋は立ったし、「主催者側も、より国際色豊かなイベントにしようとしている雰囲気があった」とか。今後は、このローテーションが日本のダート馬のトレンドになるかもしれない。

 ファンがサラブレッドに、より感情移入できるような環境は何より望ましいし、ペーパーオーナーゲームは、その点では多大な貢献をしている。POGでは海外レースの扱いが難しいが、とかく敬遠されがちなダート馬も、もっと上手にルールに組み込めるようになれば、より深みのあるPOGになるのではなかろうか。

 さて国内の3歳頂上決戦はもう間近に迫っているが、日本ダービー翌週からは2歳新馬戦がスタートする。トレセンでは早期デビューをにらむ馬たちが続々とゲート試験をパスし始めた。

「おくての血統だけど、この馬が一番順調にきていたので」と友道調教師が説明してくれたのは、ルタンデュボヌール(牡=父マンハッタンカフェ、母アドマイヤハッピー)。試験をクリアしたことで一度放牧に出されるが、中京開催あたりでのデビューを視野に入れている。6連勝を達成した半兄ウォータクティクスを筆頭に、活躍馬が多い血統だけに要チェックだ。

 佐々木キュウ舎のアンジュシャルマン(牝=父マンハッタンカフェ、母シーズアン)は、12日に坂路で4ハロン53.1-13.4秒をマーク。「牝馬だけど490キロくらいでレースに出られそう。見るからに、いい馬だろ。体力もある」と佐々木調教師は絶賛する。こちらは阪神開幕週のデビュープランもあるようだ。

 安田キュウ舎のメイトサン(牡=父ダイワメジャー、母ボシンシェ)は、同じく12日の坂路で4ハロン54.3-12.9秒を刻み、古馬1000万下のゲットアテープに先着。「まだ頼りない体つきをしているのに動いたね。ビックリした」と安田調教師の評価は急上昇。先日入キュウしたマナープリンセス(牝=父ハーツクライ、母ホットマンボ)も「吉澤ステーブルWESTに入れていたウチの馬では一番順調にきた。結構いいスピードがあるし、これも走ってきそう」(安田師)。

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