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先週競走除外で返還金9億円ブチコ ユニークな外見ゆえに悲しい苦労も!!

  • 2016年06月10日(金) 18時00分


◆今は復活の時を静かに待ちたい

 先日、某地上波の競馬番組で、ユニークな外見的特徴を持つ馬たちが紹介されていた。もちろん白毛のブチコがその筆頭で、そのめいでもある同じ白毛のシロインジャーと顔面の多くが白いメイクアップの計3頭というラインアップ。これらは一種の「アイドルホース」として扱われることが多いのだが、その裏には苦労もあるようで…。

「普通の馬とは違う特徴をしているから、小さいころは他の馬からイジメられたりすることも多いみたい。ウチのメイクアップもそういう境遇にあったみたいで、最初にキュウ舎に来たころは他の馬に敏感になって蹴りにいったり…。気性の悪さを見せていたもん」とはメイクアップを担当する谷キュウ舎の木埜山キュウ務員だ。

 人間の世界でも集団生活の中で他とは違う異彩を放つ者はつまはじきにされることが少なくないが、サラブレッドの世界もそれは同じということだろうか。「奇跡の馬」として注目を集めるアイドルホースのブチコも幼いころには苦労があったのかも…。

 因果関係があるかは定かでないが、ブチコは先週の土曜東京メーン・麦秋S(1600万下)でゲートをくぐって放馬した際に、左肩を負傷して競走除外となるアクシデント。関連した返還金は実に9億円、鞍上のルメールにもケガをさせてしまったとあって今週、管理する音無調教師は「ブチコ?あまり傷口に塩を塗るようなことは言わないでくれ。今はケガを治しているところだし、今後についてはまだ何とも…」と意気消沈していた。

 それにしても船橋の交流GIIIマリーンCに続く、連続競走除外はまさに非運としか言いようがない。純粋なアイドルホースというよりは、悲哀も満ちた存在となってきたブチコ。今はその復活の時を静かに待ちたい。(栗東の坂路野郎・高岡功)

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2010年に創刊50周年を迎えた夕刊紙。競馬確定面「競馬トウスポ」(大阪スポーツは「競馬大スポ」、中京スポーツは「競馬中京スポ」)は便利な抜き取り16ページで、中身は東スポグループだからこその超充実ぶり。開催3場の全36レース(2場開催の場合は全24レース)の馬柱を完全掲載しています。

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