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関西厩舎の2歳馬情報を中心に(小島友実)

  • 2016年07月19日(火) 18時00分


◆須貝厩舎の注目2歳馬など、取材担当厩舎の2歳馬情報

 「POGの達人」で毎年、関西の厩舎の取材を担当させて頂いている小島友実です。今回から当コーナーに参加させて頂く事になりました。取材をしている関西厩舎の2歳馬情報を中心にお伝えします。どうぞよろしくお願いします。

 アルバートドックが七夕賞を快勝し、今年も好調の須貝厩舎の2歳馬情報からお伝えしましょう。阪神でデビューし2戦走って、2着、3着と惜しいレースが続いているサトノホルス(母セルキス)。須貝調教師によると、「現在は放牧中で、この後は札幌の芝へ向かう予定です。重心が低い走りでパワーもありそうなので洋芝は合うと思います」との事。この馬、走法に特徴があって面白いですよね。今後も個人的に注目したい一頭です。

 6月12日の東京の新馬戦でデビューし3着だったフュージョンロック(母シャピーラ)も現在は放牧中。「初戦の内容から、能力がある事がわかりました。今後の成長と体調を見て、どこに行こうか考えます」と須貝師。更に伺うと、「状態次第ですが、札幌も視野に入っています」との事でした。赤本の「小島友実のオススメ」で“イチオシ!”で挙げたのがこの馬なので、期待しています!!

 サトノダイヤモンドの半妹であるリナーテ(母マルペンサ)は、「裏函(札幌開催が始まった後、函館競馬場に滞在し調整すること)でゲート試験を受ける事を予定しています。体が立派に成長してきていますが、ステイゴールドの仔なので慌てず慎重にやっていきたい」と須貝師。今年のセレクトセールで弟が高額で取引されていましたからね。注目です。

 今年の「注目厩舎リポート」で取り上げた高橋義忠厩舎。取材時、高橋調教師は「これまで2歳馬の始動は全体的に遅めでしたが、今年は意識して早めに入厩させる考えです」と話していました。6月18日の阪神ダート1200mでディオスコリダー(母エリモトゥデイ)が新馬勝ち。ララベスラーナ(母ディアコメット)も函館のダートで2着、5着。確かに、例年よりも始動が早い印象で師によると、「各馬の仕上がり過程をしっかりと把握し、牧場との連携も上手く行っている」との事で、それが結果にも現れているようです。

 では、高橋厩舎の注目2歳馬の近況をご紹介していきましょう。まずはザモンゴメリー(母アップルマティーニ)。既に7月6日に栗東トレセンへ入厩しています。高橋師に伺った所、「ゲート試験に受かったら1度放牧の予定で、更なる馬体の成長を促します。デビューのメドはクラブと相談しながらですが、秋口となりそうです」と教えてくれました。

 アンドリエッテの全妹メロディーオブラブ(母アナバシュドチャーム)も7月7日に入厩済み。「牝馬ですが、この時期でも飼葉食いが落ちないので、ゲート試験が受かって体調が維持出来ているようなら、札幌の新馬戦も視野に入れています」と高橋師。

 また、今年のブリーズアップセールで3672万円の最高価格馬となったマイブルーヘブン(母ウルトラペガサス)は、5月26日にゲート試験に合格するも、その後放牧に出されています。気になって高橋師に聞いた所、「追い切りでハミを取らず遅れるなど、精神的に気難しい所を見せていました。セリで一度、仕上げられた馬で、はりつめていたものがあったので、一度放牧して立て直す事にしました。能力のある馬ですし、焦らず行きます。再始動は秋位になりそうですが早めに立ち直るようなら、小倉も視野に入れていますよ」との事でした。

 今週末は、早くもこの世代による最初の重賞レース、函館2歳ステークス。来年のダービーまであっと言う間なんでしょうね。

須田鷹雄+取材班が赤本紹介馬の近況や有力馬の最新情報、取材こぼれ話などを披露します!

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