◆馬群のインを狙える器用な脚もある 4歳=4歳で決着した「京都金杯」から始まり、「日経新春杯」も4歳=4歳。先週の「東海S」を勝ったグレンツェントも4歳馬。「AJCC」もわずか2頭しか出走していなかった4歳馬が、2着、3着。
サトノダイヤモンド、ディーマジェスティ、マカヒキなどがトップに立つ現4歳牡馬世代は、3歳時の昨春からレベルが高いとされてきたが、今年に入って大攻勢が始まっている。みんな目標のレースではないオープン特別で世代レベルうんぬんもないが、魅力のある4歳馬は評価を落とす必要はない。
4歳
マイネルラフレシア(父ジャングルポケット)から入る。東京の芝では2歳秋に「アイビーS」1800mを、間を割るようにインに突っ込んで快勝したほか、昨年3歳春には、日本ダービー出走権を賭けた「プリンシパルS」2000mを、1分59秒4(上がり34秒9)で2着。本調子を欠いて8番人気に評価を下げながらも、人気の1頭ゼーヴィント(先週のAJCC小差2着)などに先着している。
前回の中山の2000mは、あれで右回りの芝【0-0-0-5】となったから、完全に右回り向きではないのだろう。
ジャングルポケット(その父トニービン)産駒らしく、東京コース向きは間違いない。置かれる脚質ではなく、アイビーSもプリンシパルSも途中から動いてインに突っ込んだあたり、自在性と馬群のインを狙える器用な脚もある。多頭数ではないが、開幕週で内を狙っていい芝コンディションのなか、2000mの内枠3番はラッキーと思える。
休み明けや、成績不振馬の多いオープン特別なので、波乱含み。1番枠から行く可能性のある
スズカデヴィアス(戸崎圭太)、追い込み馬の中ではもっとも魅力的な
ライズトゥフェイム(森泰斗)を相手本線に流したい。とくに人気薄の7歳ライズトゥフェイム(父ゼンノロブロイ)は、ここ2戦の2000mで、0秒5差、0秒9差。着順は上がっていないが、調子は決して悪くないと思える。