◆トップクラスの登場する好カード 昨年から1600mに距離変更され、3歳馬の「桜花賞」の前日の古馬牝馬のマイル戦。
GIIとあって、GI馬の
ミッキークイーン、
クイーンズリングなどトップクラスの登場する好カードになった。
馬場状態の推測がむずかしいが阪神の芝コースは、今週の雨で時計勝負の良馬場には回復しないだろう。昨年は6歳スマートレイアー(父ディープインパクト)が1分33秒1(上がり34秒2)の速い時計で逃げ切ったが、今年はそう速い馬も見当たらず、1分34秒台の決着か。少しタイムを要すれば突っ込んできそうな7歳牝馬
デニムアンドルビー(父ディープインパクト)を狙いたい。
ノーザンFの生産馬で、オーナーは金子真人H、角居厩舎所属馬。ふつうはもっと早く、遅くとも前回の中山牝馬Sの5着(0秒2差)で引退し、繁殖入りするところだが、長い休養があって、7歳とはいえまだ22戦【3-5-1-13】だけ。宝塚記念2着、ジャパンC2着などの能力にまだまだ陰りなしと判断され、ここに出走してきた。
鋭さ満点、ひところより力強く450キロ台になって坂路を駆け上がってくる動きは、とても7歳の牝馬とは思えなかった。この馬が力強く動きすぎたから、というわけではないが、併せた3歳馬サロニカは、すでに出走が確定していた「桜花賞」を脚元に疲れが出て出走取り消しになってしまった。
追い込み一手とあって、4歳時のヴィクトリアマイルで0秒4差の1分32秒7はあるが、いま、そういう時計を求められてはつらい。しかし、1分33秒台後半から1分34秒前後なら大丈夫。55.5キロのハンデだった前回の中山牝馬での上がりは33秒7。上位5着以内の争覇圏に突っ込んだ馬の中ではもっとも鋭かった。
今度は、別定の54キロ。スランプだった4歳時の宝塚記念で5着だった成績を別にすると、【2-3-0-0】の地元の阪神コース。テン乗りになる藤岡康太騎手(28)は、思い切り良く乗れるこういう馬向きのはずである。
隣の4歳の上がり馬
アドマイヤリード(父ステイゴールド)が相手筆頭なので、枠連なら点数はごく少なく絞れる。たまには枠連にも参加したい。