◆秘める可能性を示した前走 台風の進路、速度によるが、土曜日の中山はまだ大きな影響を受けない見通しなので、少々の降雨があっても渋馬場までには至らないだろう。
人気の
テオドール(父ハービンジャー)の前回は、格上がり、初の札幌コースながら、コンビで【2-0-0-0】のC.ルメール騎手だった。他馬が行く気を見せないので、デビュー以来、初めてハナを切る形をとったところ、行く気にはやってかかってしまった。格上がりなので力試しの意味もあってそのまま行かせると、小回り札幌とはいえ、前半1000m通過「57秒4」。明らかなハイペースになったが、開催初日とあってそれでも失速せず、自身の走破時計は1分46秒3(上がりは37秒2-12秒6)。4キロ軽いハンデの伏兵ハッピーユニバンスに差されたものの、0秒2差の2着に粘っている。
少々乱暴なレースだったが、格上がりのレースをあのペースで飛ばしながら1分46秒3(レコードと0秒6差)で乗り切ったのだから、改めて秘める可能性を示した試走だったとすることもできる。
今度は過去5戦2勝の中山コース。チェンジした戸崎騎手とも【2-1-0-1】のコンビであり、同じようなレースをする危険はない。本来の好位抜け出し作戦だろう。元オープン格の4歳
プロフェット、
マイネルラフレシアの2頭は、決していま絶好調という動きではないので、ここは相手に恵まれたレース。
距離2000mはここまで【2-0-2-0】。崩れたことはなく、皐月賞馬アンライバルド、ヴィクトリーが近親に登場するバレークイーンの一族であることを考えると、少なくとも現時点ではベストの距離である。父ハービンジャーも先週のディアドラの紫苑S,2戦2勝となったノームコアなど、適性の幅を広げて現在もっとも勢いに乗る種牡馬である。
台風の影響は避けられない3日間競馬の初日。ムキになって買うレースではないが、崩れないだろうテオドールを主軸に、使って明らかに良くなっている
ショウナンマルシェ、目下絶好調と思えるしぶとい牝馬
ゲッカコウを相手本線に、点数を絞った3連単、馬連を買うレースとしたい。