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NHKマイルCを振り返る

  • 2005年05月10日(火) 20時47分
 ラインクラフトの変則2冠達成という新しい春のあり方が、今年もまた見られました。昨年のキングカメハメハといい、NHKマイルCの存在が一寸気になります。

 マイルはその馬の力を見る基準になる距離で、底力に自信のある馬にはG1戦なら狙ってみたいレースです。まして東京のマイル戦なら、その真価を問うてみたくなります。ひとつタイトルを加えてという馬が出てくる可能性は今後も考えられ、このレースがスタートした頃の外国産馬の稼ぎどころという立場から、完全に一歩踏み出した感じになりました。それにしても、桜花賞馬の出走に踏み切った陣営の決断も見事でした。牝馬には、繁殖馬になるという大切な役割があり、ここでマイル適性をしっかりさせておいた意味は大きなものがあります。それは牝馬のクラシック馬という看板に加え、牡牝混合のG1戦をこの時期に勝ったという、かつてない快挙だからです。牝馬とすれば、まずこれ以上のことはありません。

 ラインクラフトは今後、秋華賞が目標ですが、現役時代のこれからの狙いはどこに置くことになるでしょう。かつてのノースフライトのように安田記念制覇なのでしょうか。もちろん、マイルCSも視野に入れて当然でしょう。名マイラーとして君臨したタイキシャトルという名馬だって目標にしてもいいかもしれません。

 NHKマイルCを勝ったことで、様々な可能性を追求する資格はできました。秋華賞の先にある秋の女王の座、エリザベス女王杯に突き進むのか。いずれにせよ、もう1度牡馬との混合戦で、G1タイトルをという夢を私どもは見たいものです。

 現時点のままでいるのではなく更なる成長を見るのも必定ですから、牡馬のディープインパクトの行方と合わせて、ここしばらくは競馬が楽しくなりました。

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ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

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