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「人馬一体」の結実

  • 2005年05月31日(火) 19時22分
 空飛ぶディープインパクト。直線は力が入りました。強い馬が強い勝ち方をするという競馬の理想の姿を見た思いです。

 ナリタブライアンの完璧な勝利の再現であり、シンボリルドルフ以来の無敗の三冠馬誕生を予感させました。この秋がとても楽しみです。久々ですね、この興奮は。

 そして、もうひとつ満足したことがありました。ディープインパクトはもちろん、2着インティライミ、3着シックスセンスと上位3頭には共通したものがありました。

 武豊、佐藤哲、四位の3騎手とも、それぞれデビュー戦からダービーまでずっとパートナーの手綱を取っていたことです。知り尽くしているということが、どれほど重要なことであるか。18頭立てになった今のダービーは、どの馬にとっても力を出し切れる状況です。

 どう戦ったらいいかを、それまでの戦いの中で試すことでつかんでいる強みは、最大の目標のダービーを戦うとき、大きな武器になっているはずであり、第一、あれこれと騎乗馬が変わるのは面白くありません。この馬でという一途な思いがあってこそ、その結果を素直に受け止めることができ、その馬にとっても幸せだと思います。日本ダービーは、特にそうあってほしいものです。

 さて、今度は国際競走の安田記念、香港から3頭が出走します。

 ジャパンカップは別格として、国際化の方向に進んでいる日本の競馬の中で、安田記念ほどその任を背負っているG1レースは他にありません。1年を除いて毎年外国馬が遠征してきているレースであり、今年から香港との提携レースに指定され、ますますその存在はグローバルになってきました。アメリカンオークスに日本馬の出走もみられそうで、今年は日本の競馬のターニングポイントになるのかもしれません。外国との交流が継続して行われるようになるのか、安田記念を軸に見るべきものはたくさんありそうです。

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ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

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