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【宝塚記念】「本人にしかわからない17年間の葛藤」 “ファンに伝わる競馬”をし続けた和田騎手

  • 2018年06月28日(木) 18時01分
哲三の眼

▲亡きオペラオーへ捧ぐ 和田竜二騎手が17年ぶりにGI制覇 (c)netkeiba.com


上半期を締めくくるグランプリ・宝塚記念で、和田竜二騎手が17年ぶりにGIを制覇!その空白の期間も腐らずに鍛錬を続けた“努力の人”和田騎手の積み重ねに、哲三氏も称賛の言葉を送ります。実際のレースのポイントでは、ミッキーロケットを知り尽しているからこそできる確実なゲートと早め先頭に立つ戦略を評価。重圧から解き放たれたこれからの和田騎手への期待とともに解説します。(構成:赤見千尋)

電車内のファンの一言に「改めて競馬っていいな」


 宝塚記念は7番人気だったミッキーロケットが、香港からの遠征馬ワーザーとの叩き合いを制して初GI制覇を果たしました。騎乗した和田(竜二)君にとっては、2001年にテイエムオペラオーとのコンビで天皇賞春を勝って以来、実に17年ぶりのGI勝ち。具体的にレースを振り返る前に、まずは和田君のこれまでの努力に拍手を送りたいと思います。

 17年間GI勝ちから遠ざかっていたわけですが、毎週行われる競馬の中で、十分存在感を出しているジョッキーだと思っていました。毎レース毎レース、どうやったらその馬に対して1頭でも前に走らせることができるか、ということをしっかりと研究している。

 例えば前走の天皇賞春は、4着とはいえ次に繋がる好騎乗でした。今回の宝塚記念も素晴らしかったですが、どちらかと言ったら天皇賞春の方が、果敢に攻めて行く競馬でより好騎乗だったのではないかと。その攻めた結果届かなかった4着ということを加味して、いろいろ研究した結果今回の勝ちに繋がったんじゃないかと思います。

 ミッキーロケットは天皇賞春の少し前辺りから、調教の走りも充実しているように見えました。ちょっと乗り難しそうな、独特のバランスで走る馬という印象ですが、和田君は調教でもよく乗っているし、しっかりと馬の特徴を把握して良さを引き出しました。

 宝塚記念ということで言うと、2011年に僕がアーネストリーで勝った時、ハナを切っているのがナムラクレセントに騎乗していた和田君なんです。その時も内枠だったんですけど、1枠2枠辺りからどうやってスピードを出して行けばどういう風になってとか、ナムラクレセントの力とミッキーロケットの力でどうやっていったらとか、僕の憶測ですが体感で覚えていると思うんですよね。特に和田君はしっかりと考えて乗るジョッキーなので、この17年間でいろいろな積み重ねがあったと思います。

哲三の眼

▲テイエムオペラオーと勝利した最後のGI・01年天皇賞春 (c)netkeiba.com


 GIを勝つのは本当に大変なことで、その中で悔しい想いもたくさん経験して来たでしょう。それでも

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1970年9月17日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。

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