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【無料】桜花賞に臨む3歳牝馬たちの「リステッドレース」/エルフィンS

  • 2019年02月01日(金) 18時00分

東京の春菜賞も、合わせて注目したい3歳牝馬の熱戦


 京都のメイン競走ではないが、「桜花賞」につながる重要レースであり、今年からL(リステッド)レースの評価を得ることになった。

 15年 桜2着クルミナル     エルフ1着
 11年 桜1着マルセリーナ    エルフ1着
 10年 桜3着エーシンリターンズ エルフ1着
 09年 桜2着レッドディザイア  エルフ1着
 08年 桜1着レジネッタ     エルフ3着
 07年 桜2着ウオッカ      エルフ1着
 05年 桜3着デアリングハート  エルフ6着
 02年 桜1着アローキャリー   エルフ2着
 00年 桜1着チアズグレイス   エルフ2着

 阪神JF、チューリップ賞ほど強い関連はないが、今日は2月2日。4月7日の桜花賞までもう日数はない。早く2勝目を挙げたい。この時期の3歳牝馬にとっては確実に「L」レースである。

 アクアミラビリス(父ヴィクトワールピサ)は、15年の牝馬3冠を同じM.デムーロ騎手で「4、9、2」着にとどまったが、やがて16年のエリザベス女王杯を勝ち、17年の有馬記念を2着(この時はルメール)したクイーンズリングの妹。

 父は初年度産駒から16年の桜花賞馬ジュエラー(M.デムーロ)、秋華賞2着のパールコードを送ったように、牝馬の場合は遅咲きではなく、軽快なスピードある産駒を送る傾向がある。母の父アナバー(その父ダンチヒ)は、凱旋門賞2連覇の牝馬トレヴの母の父でもある。

 前回は右回りのためか道中かかって、かなり不本意だったが、「11秒7-10秒6-11秒1」=33秒4の高速上がりになった新馬を、この馬は上がり33秒2で楽勝している。クイーンズリング(父マンハッタンカフェ)ほどは…の心配はあっても、連続してM.デムーロ騎乗は大きなプラスを生むだろう。

 同じくLレースになった紅梅S3着のノーブルスコア、関東から遠征するグレイスアン、使いつつ良化のブランノワールなど侮れない相手はいるが、ここは決めておきたい。

 東京の春菜賞のスイープセレリタス(父ハーツクライ)は、母スイープトウショウがノーザンFに移ってからの産駒。母は04年の牝馬3冠「5、2、1」着。エ女王杯には4年連続出走して「5、1、2、3」着のきわめてタフな女傑だった。遅咲きかもしれないが、ここを勝てばまだクラシックに間に合う。牝系に配されてきた歴代の種牡馬は「セントライト…ダイハード…チャイナロック…ダンディルート…トウショウボーイ…ダンシングブレーヴ…エンドスウィープ…ハーツクライ」。積み重ねた歴史を爆発させたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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