スマートフォン版へ

連覇狙ったブレイブスマッシュ、フューチュリティS7着

  • 2019年02月28日(木) 18時00分
ビクトリア競馬便り

▲クオリティの高いパフォーマンスを見せたブレイブスマッシュ(写真:Rracing Photos)


(2月28日号 文=ポール・シムズ)

ハイパフォーマンスで果敢にレースを進めるも…


 シドニーを拠点とするクリス・リース厩舎に所属するブレイブスマッシュ(牡6)が、23日(土)にコーフィールド競馬場で行われたG1フューチュリティS(1400m)に出走した。

 このレース連覇を狙ったブレイブスマッシュは、序盤から果敢にレースを進めるも、最後の直線で進路が狭くなり7着に敗れた。しかし、クオリティの高いパフォーマンスを見せたことで、3月16日(土)に行われる賞金総額500万豪ドルのG1ジ・オールスターマイルのワイルドカード(主催者が決定するファン投票選出馬以外の4頭)の枠に入る可能性が非常に大きくなった。

 ブレイブスマッシュの連覇を阻止したのは、このレースでG1・3勝目を挙げたアリーゼー(牝4)。ジ・オールスターマイルでも本命視されている馬である。騎乗したヒュー・ボウマン騎手は、「枠に関しては運がなかったけど、レースでは最後まで素晴らしい走りをして彼女は自分で運を引き寄せてくれました。1600mでは、もっとダイナミックな動きを見せてくれるはずです」と話した。

 関係者によると、ブレイブスマッシュがワイルドカードに選出されなかった場合、3月9日(土)にフレミントン競馬場で開催される「スーパーサタデー」のカード、G1ニューマーケットH(1200m、総賞金125万豪ドル)に向かう公算が大きいようだ。

 ワイルドカードに選出される可能性がある馬として最初に名前があがったのが、これまでG1・3勝を含む11勝をマークするハッピークラッパー(セン8)だった。19年初戦となった16日(土)のG2アポロS(ランドウィック競馬場、1400m)では2着だったが、勝ったのは、4ヶ月ぶりの戦列復帰で見事に連勝記録を30の大台に乗せたウインクス(牝7)だ。

 また、日本からアンソニー・フリードマン厩舎に移籍したアンビシャス(牡7)とエイシンルーク(牡5)の2頭も19年初戦を迎え、アンビシャスは、23日(土)にコーフィールド競馬場で行われたG2ピーターヤングS(1800m)にクレイグ・ウィリアムズ騎手とのコンビで出走したが、9着に敗れた。またエイシンルークは、メルボルンの東およそ200キロにあるセールという競馬場で行われた1500mのハンデ戦で5着となった。

ビクトリア競馬便り

▲ワイルドカードに選出される可能性があるアンビシャス(写真:Rracing Photos)


 アンビシャスの秋の最大目標は、「スーパーサタデー」が行われる3月9日のG1オーストラリアンC(フレミントン、2000m、総賞金150万豪ドル)としており、巻き返しが期待される。

 2月9日から始まったメルボルンの秋の競馬の祭典「フェスティヴァル・オヴ・レーシング」は、全部で9つのG1競走が行われる予定で、今週土曜日は、3歳馬のG1オーストラリアンギニーズ(1600m、フレミントン)が行われる。

1864年に創設された、オーストラリアのビクトリア州における競馬主催団体。メルボルンCなどの大競走が行われるフレミントン競馬場をはじめとした、ビクトリア州各地の競馬場で開催される競馬の運営・統括をしている。近年では日本調教馬の移籍も多数実現しており、日豪の関係に重要な役割を担っている。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング