4歳になったアーモンドアイ、非常に充実した状態

──アーモンドアイといえば、桜花賞を勝ったとき、手前を頻繁に替えることが話題になりましたね。自分で走りやすいようにバランスを取っている…という分析もありますが、木実谷さんの目にはどう映りますか？

木実谷　たしかにそうなのかもしれませんが、まだ成長途上というか、体幹がしっかりしていないからこその仕草だと私は感じていました。そこは課題というか、当然、手前を替えるということはミスステップなどの原因にも繋がりかねないわけで、故障のリスクを減らすためにも、しっかりと真っすぐ走れるようにしていかなくてはならないと思っていました。アーモンドアイに限ったことではありませんが、どの馬もしっかりとした体幹を作れるよう意識して、牧場では日々のトレーニングに励むようにしています。アーモンドアイに関して言えば、桜花賞後はレース毎に手前を替える回数も減っていますし、実際にルメール騎手に感触を聞いても、日々の取り組みが少しずつ実になってきているのかなとは思っています。

──逆に言うと、体幹がしっかりしていないなかでのあの強さ、ということですよね。

木実谷　そういうことだと思います。昨年はレイデオロが4歳の秋になって、これまでにないパフォーマンスを発揮してくれましたが、アーモンドアイをはじめ、今携わっているブラストワンピースやフィエールマン、ステルヴィオなど4歳になって成長を実感する馬が多いのは事実ですね。


──ということは、まだまだ強くなると。

木実谷　私個人としてはそう思っています。

──2月22日に帰厩して、トレセンでも積極的な調整が行われてきましたが、ジャパンCからここまではどんなテーマを持って調整されてきましたか？

木実谷　テーマはおもに2つです。まずは