確かに強いディープインパクト。どうやら無事に大目標に向かうことになりました。
さて、この世紀の名馬にどんなニックネームがつくのでしょう。今、みんなが考えています。皇帝ルドルフは、その馬名の由来すんなりそう呼ばれるようになったのでしたが、ディープインパクトからどんな呼び名がふさわしいでしょうか。
池江厩舎では、お坊っちゃまと呼んでいるそうです。ルドルフは人知を超えた馬という、人間の力の及ばないところにある名馬と称えられました。なんでも承知していて、体調の管理もレースの運び方も、なんでも自分の思うままにやり遂げていたということでしたが、お坊ちゃま、ひとつひとつ人に言われなくてもちゃんとやっていく、そんな天分が備わっているということのようです。
それを気ままと言えば、お坊ちゃまということになるでしょう。しかし、この愛称はあくまでも内輪で、親しみを込めて可愛い奴という意味で、広くニックネームとするには、それこそインパクトがないですね。
スタッフの仲間の中に、平成の天馬と呼ぶものがいます。これもひとつの候補と考えていいかなとも思いますが、やや平凡すぎるとも言えます。もう少し欲張って、もっといいものはないか。考えれば考えるほど難しいことになってしまいました。
スケールのある呼び方として、取り合えずは平成の、いや世紀の名馬と呼ぶことにしていますが、もっといいものはないか、当分は悩み続けることになっていくでしょう。
みんなが待望しているスターの出現、それもあっという間にターフを去ってしまうのではなく、何度も大きな期待を受け、何度もそれに応えてくれるようなスター、それを待っています。だから、ディープインパクトが無敗の三冠馬になり、その先にさらに大きな目標が立てられる存在になって欲しいと願っています。菊花賞、今から楽しみです。