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海外遠征に待ったなし

  • 2005年10月05日(水) 10時58分
 秋のGIシリーズは、香港の英雄の勝利で始まりました。サイレントウィットネスはセン馬で、この先も走り続けることになりそうです。今年から始まったグローバルスプリントチャレンジに参戦する意向があるようで、スプリント世界一の座を決定づけてくれたら、アジアの競馬にとって大きな収穫になります。それと、スプリンターズSで戦った日本馬の評価にも繋がり、再び共に走る意味が大きくなります。

 グローバルスプリントチャレンジの初代チャンピオン、同じ香港のケープオブグッドホープに先着した馬が10頭もいることで、かなりの日本馬にも、このシリーズに参戦する意味が大きくなっているとも言えます。

 スプリンターズSが国際競走になって初めて外国馬が優勝した事実は重く、今度は日本から海外に打って出る番でしょう。

 今、日本の競馬が目指しているのは世界です。細かい事情がそれぞれにあることは承知していますが、やはり日本馬の海外遠征は待ったなしでしょう。

 香港へは毎年のように遠征してきましたが、その回数を重ねることで、ノウハウもしっかり掴むことが出来ています。どうか関係者の志が高いところを示していただきたいと願うばかりです。

 短距離戦線に限れば、ヨーロッパへの参戦は増えました。逆に、あちらから日本の国際レースへの参戦はまだ十分ではありません。国際GIが大幅に増えた今、是非とも、欧米からの参加を期待するのですが、その下地として、こちらからの参戦が大きな材料になることは間違いありません。

 少しずつでも成果を上げていければ、レースのみでなく、生産を含めた日本の競馬全体のためになることは、誰の目にもはっきりしています。少々の不都合をどう克服するか、少なくとも競馬ファンは、関係者の英断を心から歓迎しているのは確かなことですから。

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ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

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