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天皇賞の歴史

  • 2005年10月25日(火) 22時17分
 ディープインパクトの期待に応える快走、この秋の競馬は、正に晴ればれと流れていきます。そして、秋の天皇賞。今度はゼンノロブロイの藤沢和雄調教師の、秋の盾4連覇という大記録がかかっています。

 さらには、明治38年、1905年、横浜にあった根岸競馬場で行なわれた「皇帝陛下御賞盃、エンペラーズカップ」から数えてこの秋の天皇賞は、ちょうど100年になります。記念すべきレースで、当日の東京競馬場には天皇、皇后両陛下がお見えになる予定になっています。

 日本の近代競馬は、それ以前の文久元年、横浜の居留外国人たちによってスタートしました。明治天皇が根岸に18回も行幸なさったという記録があり、そこで天皇から賞が下賜されたレースがいくつもありました。

 外国人のクラブ組織が運営していたので、そのレースを、ザ・ミカドズ・ヴェース、天皇の花瓶賞という名称だったそうですが、毎年のように横浜競馬に明治天皇から下賜された賞品を競うレースがありました。

 英文の競馬番組には、これらのレースはすべて「ザ・エンペラーズギフト」とか「ザ・エンペラーズカップ」と書かれており、のちに「帝室御賞典」という日本名で統一されていったということです。しかし、しばらくは片仮名書きの「エンペラーズカップ」で呼ばれていて、正式にレギュラー化した明治38年にも、この名称が使用されていて、日本語に直したのが「皇帝陛下御賞盃」だったということです。

 このように天皇賞の歴史は、そのまま日本の競馬の歴史であり、これを辿ることで、競馬の歩みをつかむことができます。

 東京競馬場の競馬博物館では、今、天皇賞の特別展が開催されており、この際、のぞいてみる価値はありそうです。知るは楽しみなり、目の前のレースが、ぐっと身近になることでしょう。

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ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

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