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【越後S】米国の名門血統の実力馬から

  • 2019年08月02日(金) 18時00分

ストレートにあまりレベルは高くないものの…


 第一回の特別登録馬が28頭、うち約半数の13頭が除外された激戦区。夏の新潟12日間には3勝クラスのレースが7鞍組まれている。「直線芝1000m、ダート1200m、芝1400m、芝1600m、ダート1800m、芝2000m、芝2200m」。

 バラエティに富んでいて、同時開催の小倉のように同じ距離のレースはない。そこで、ここにダートの短距離戦を希望する馬が集中することになった。残念ながら小倉にも札幌にもダート1200mはない(小倉に1000m特別はある)。

 関西馬が8頭。ハンデ頭は牝馬で55kgのストロベリームーン。次いで牡馬で56kgのアスタースウィング。対して54kg以下の軽ハンデ馬が12頭もいる組み合わせは、ストレートにあまりレベルは高くない。

 ダート1150-1200m【4-4-2-0】のストロベリームーンは、このクラスに相当する1600万条件と、3勝クラスのダート1200mでも【0-2-1-0】。素直にこの馬から入るのが賢明だが、対するアスタースウィングはダート1200mに1分10秒台の時計が計4回もある実力馬。

 4走前の好内容の2着も、前回の好タイム2着(1200mに換算すれば10秒台前半)も、定量57kgだった。それが今回は1kg減の56。中間もビシビシ追って好調キープだけに好勝負必至だろう。昨年の新潟ではこの距離(1000万特別)を1分10秒4で快勝している。

 父Haynesfield(ヘインズフィールド)は、マテラスカイ、モズスーパーフレアなどと同じく、米チャンピオンスプリンターのSpeightstown(スペイツタウン)直仔。

 昨年、芝からのスタートになった新潟ダート1200mで素早く好位につけ、直線一気に離したレースぶりから、どちらかといえば左回りの方が合っている。人気も考慮し、アスターウィングから入りたい。

 当然、まず崩れないストロベリームーンと、中間の好気配が目立つアーバンイェーガーの巻き返しが相手本線。伏兵はノーフィアー、もまれない外を引いたワンダーアマービレ。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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