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日本との違いに驚いた! 女性が大活躍の厩舎環境

  • 2019年09月26日(木) 18時01分
ブレイキングドーン

▲オーストラリアの“暁”


8月7日からオーストラリアで長期武者修行を敢行している富田暁騎手(栗東・木原一良厩舎)。あと少しで遠征開始から2カ月が経ちます。今回は、この間に感じたオーストラリアと日本の競馬の違いについて。まず驚いたことは、女性が大活躍の現場だったと言います。

※このコラムは無料でお楽しみいただけます!


基本的に追い切りは週3回


 netkeibaをご覧の皆さんこんにちは。富田暁です。

 オーストラリアには、いよいよ春がやってきました! 朝はまだ寒いのですが、日中は暖かく、とても過ごしやすい気候です。

 ちなみに、こちらの紫外線は日本よりも強いようで、一緒に乗っているライダーいわく、「夏場は目の保護や肌のケアなどしっかりしたほうがいいよ」とのこと。日本ではあまり気にしたことがありませんでしたが、初めて迎えるオーストラリアの夏に向け、これからしっかりケアをしていかなければと思っています。

 さて、今回のコラムのテーマは、「僕が感じた日本の競馬との違い」です。

 まず、厩舎のスタッフ構成ですが、僕がお世話になっている厩舎のライダーは、なんとほとんどが女性。男性は僕を含めて二人しかいません。ほかの厩舎でも多くの女性ライダーが活躍しており、まずその点で日本との大きな違いを感じました。

ブレイキングドーン

▲厩舎には朝食が用意されていて、それを従業員さんと一緒に食べています


 また、瑠星先輩のコラム(『挑戦者』)でも紹介されてましたが、オーストラリアでは基本的に週3回の追い切りが行われています。

 日本との大きな違いは、そのなかにジャンプアウトというトライアルレースが含まれていること。実際のレースのような形で馬を仕上げていくのですが、当然ながら僕にとっては初めての体験で、勉強になることばかりです。

 ただ、追い切りではない日の調教は、1ハロン20秒、あるいはそれよりも遅いペースで乗っていて、すごくメリハリが効いているなと感じます。

 一方で、オーストラリアの競馬場にはほぼ坂路がないので、脚元の弱い馬などにはちょっと厳しいのかな…と思うことも。そんなことも含め、レースに向かうまでの調整は本当に難しいと改めて実感している毎日です。

ブレイキングドーン

▲厩舎には馬はもちろん……


ブレイキングドーン

▲ヤギ、犬、そして猫など…たくさんの動物たちがいます!


 オーストラリアにきて、あと少しで2カ月が経ちます。毎日が刺激的で、本当にアッという間です。限られた時間のなか、いかに多くのことを経験し、それらをどれだけ自分の財産にできるかが勝負。引き続き、目標に向けてがむしゃらに頑張ります!

1996年12月11日、茨城県生まれ。2017年にデビュー(栗東・木原一良厩舎)。同期は木幡育也、武藤雅、横山武史、川又賢治。一度は高校に進学入学するも競馬学校受験を決意。2度目の受験で合格。2018年、仏の若手騎手招待レースにJRA代表で参加。

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