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【アルゼンチン共和国杯】秋と暖が得意な人気馬・穴馬に注目/三宅誠

  • 2019年11月01日(金) 18時00分

安定した成績を残し続け、前走の目黒記念を制したルックトゥワイス(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規


 09年は11番人気、13年は7番人気が激走するなど、荒れるレースだったアルゼンチン共和国杯も、14〜16年までは1〜4番人気で決着と堅いレースが続いています。しかし、昨年は11番人気のマコトガラハッドが3着に入り波乱に。

 ここでは過去10年の気候成績や当日気候レベルを想定し、好走が期待できる馬を抽出していきます。

・過去10年の勝ち馬と人気の関係
   1番人気:3頭[3・2・0・5]
   2番人気:3頭[3・1・0・6]
   3番人気:2頭[2・1・5・2]
 4〜6番人気:0頭[0・5・1・24]
 7〜9番人気:1頭[1・1・2・26]
10〜12番人気:1頭[1・0・2・27]
13〜18番人気:0頭[0・0・0・46]

・1、2番人気の馬が3勝、3番人気が2勝と1〜3番人気で8勝を挙げている。
1〜3番人気が1頭も馬券内に入らなかったのは、09年のみ。
14年以降、毎年1〜3番人気から2頭が馬券内に入っている。

・激走馬は10年間で8頭。
14〜16年は激走馬は現れなかったが、17、18年は2年連続で激走馬が出現。
1〜3番人気から2頭+激走馬1頭というパターンは過去10年で5回。


○注目ポイント
1.馬券内に入った30頭中16頭が、秋に2勝以上or3連対以上。
09年 2着 4人気 アーネストリー   秋[3・1・0・0]
   3着 10人気 ヒカルカザブエ   秋[2・0・0・0]
10年 1着 1人気 トーセンジョーダン 秋[2・1・0・1]
   2着 2人気 ジャミール     秋[1・2・1・3]
11年 1着 3人気 トレイルブレイザー 秋[2・1・1・1]
   2着 1人気 オウケンブルースリ 秋[2・2・2・3]
   3着 8人気 カワキタコマンド  秋[2・1・0・6]
12年 2着 3人気 ムスカテール    秋[2・0・0・3]
   3着 6人気 マイネルマーク   秋[2・0・0・1]
13年 2着 4人気 アドマイヤラクティ 秋[2・2・2・1]
   3着 3人気 ルルーシュ     秋[2・0・0・2]
14年 3着 3人気 スーパームーン   秋[2・3・2・1]
16年 1着 2人気 シュヴァルグラン  秋[3・1・1・0]
   2着 4人気 アルバート     秋[4・0・2・1]
17年 1着 1人気 スワーヴリチャード 秋[1・2・0・0]
   2着 7人気 ソールインパクト  秋[1・3・2・3]

2.激走馬8頭中5頭が寒で未勝利+暖で3連対以上。
09年 1着 11人気 ミヤビランベリ  
    寒[0・1・1・2] 暖[3・0・1・2]
   3着 10人気 ヒカルカザブエ  
    寒[0・0・0・2] 暖[3・0・0・1]
11年 3着 8人気 カワキタコマンド 
    寒[0・1・2・5] 暖[3・1・2・6]
12年 3着 6人気 マイネルマーク  
    寒[0・3・0・1] 暖[2・3・0・0]
13年 1着 7人気 アスカクリチャン 
    寒[0・0・1・8] 暖[2・2・3・3]

○激走傾向
1.秋に好成績を残している馬に注目。
2.寒で振るわず、暖での良績が目立つ馬が激走候補。


■プロフィール
三宅誠(みやけまこと)
 季節馬の激走を体系だって明らかにした気象予報士。レース気温のデータベースを構築、データ分析によって穴馬を導き出すまったく新しい競馬理論。独自のデータを持つ強みを生かして、『競馬王』「激走判定リスト」で推奨馬の年間回収率100%超(14年度)を達成した。『競馬王』で連載中、公式ホームページは「競馬天気」。

 独自データベースは馬場レベルを7分類、気候レベルを5分類。馬場:良(水少/水多)、稍重(水少/水多)、重(水少/水多)、不良。気候:寒、涼、暖、暑、酷暑。

「スポーツ気象」の分野でパイオニア的な存在、スポーツ中継で新しいコンテンツを生み出し、テレビ素材として幅広く浸透している。

高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。ときに冷静に、ときに大胆に直球勝負で攻める予想家たちの熱き見解は必見。 関連サイト:ウマい馬券

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