▲パーフェクト騎乗の裏には陣営によるパーフェクトな仕上げも (c)netkeiba.com
マイルCSはインディチャンプ騎乗の池添謙一騎手を勝利。主戦・福永祐一騎手の騎乗停止によって巡ってきたチャンスを満点回答でものにしました。戦前から乗り難しいとされていた馬の特徴をクリアし、陣営もレース後に「完璧だった」とコメント。スタートから直線の仕掛けどころまで細心の注意が払われたパーフェクト騎乗を振り返るとともに、ダノン2騎との明暗が分かれたポイントを併せて解説します。(構成:赤見千尋)
「謙君のGIの中でも一番好きなレース」
マイルチャンピオンシップは3番人気だったインディチャンプが、好位追走から直線突き抜けました。(池添)謙君はテン乗りでしたが、皆さんの見た目の通り、完璧なレースだったのではないでしょうか。GIでより強い謙君というところが、随所に感じられました。
スタートを決めて、ポジションを取って折り合いをつけて、ということがすごく簡単そうに見えたかもしれませんが、おそらく乗る瞬間から気をつけていたことがたくさんあったと思う。ここをこうしたい、ここをこうしてはダメ、ということがかなりあって、その一つでも失敗したら今回のようなレースにはならなかったのではないかと。強いレースぶりでしたが、かなり繊細さが求められたと思います。
というのも