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【迎春S】成長の可能性を秘めるギャラッド

  • 2020年01月10日(金) 18時00分

若いグループに期待の一戦


 2500mで行われていた時期も含め、もう10年も若い「4-5歳馬」が勝ち続けている3勝クラスの定量戦。たまたまだろうが、初日(5日)の中山金杯は史上初めて「6-7歳馬」が1〜5着を独占して驚かせたが、ここは上昇度、勢いが重要になる「あと一歩でオープン」が見えているクラス。意欲で上回る若いグループが優勢なのは納得の傾向だろう。

 若いグループに属する5歳ギャラッド(父ディープインパクト)に期待したい。

 このクラスに昇級して5戦した昨年は【0-1-0-4】にとどまったが、前走は0秒3差、2走前は0秒0差だけ。とくにゴール前はまだ脚があった中山の2走前は、直線、スペースを探しながらの追い込みで、あと一歩で突き抜けるところだった。

 ギャラッドの2走の中山2000mはレベルが高い。首差及ばなかった勝ち馬ブレステイキングは11月のチャレンジC2000mを少差3着し、先週の京都金杯で5着している(本当は2000mの中山金杯向きだが、賞金順の関係で初の1600mに出走した)。

 2200-2400mで2勝しているギャラッドに、今回の中山外回りの2200mはベスト。

 輸入牝馬の母ガヴィオラ(北米8勝)は、テイエムオペラオーの近親馬。タフな一族であり、まだ成長する可能性十分。コンビで【2-1-0-2】の丸山元気騎手(29)は、2走前と同じ。丸山騎手は少し伸び悩んだ時期もあったが、18年は60勝、19年は71勝。ベテラン騎手が上位を占める中、再びグングン順位を上げている。

 このクラスに上がって連続3着の4歳馬サトノエルドールと、勢いに乗ったところで脚元不安のため間隔があいてしまったが、目下3連勝中の4歳シルヴァーソニックが相手本戦。穴馬はF.ミナリクのゴールドギア。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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