コース適性からも主軸は揺るがない
現在の牝馬限定戦になった2004年以降。本来の中京ではなく小倉で行われたのは、中京の改修が行われた10、11年の2回だけ。
現在の中京2000mと異なり、小回りコースで多頭数のハンデ戦とあって、スローにはならず、結果、それなりの負担重量の実力馬が力量を発揮し、小波乱止まりだった。今回、昨年の9月以来4カ月空いた小倉の時計は速いだろう。今年の1回小倉は1月中旬から12日間の長期開催なので、馬場の整備も入念だった。高速ではなくとも、かなりタイムの速い決着の可能性がある。
GIエリザベス女王杯で善戦好走した3頭「センテリュオ、サラキア、アルメリアブルーム」は、そろって女王杯より軽い負担重量(ハンデ)。さらに、小倉戦なのに順に「ルメール、川田、武豊」。有力馬とあってみんな前回と同じ騎手が乗ってきた。
人気上位だが、そろって圏外に凡走するような組み合わせではなく、センテリュオはまだ条件だった2018年の夏、小倉2000mを1分57秒6(上がり34秒5)で快勝している。サラキアも同じ2018年の夏、小倉1700mを1分39秒5(1800mなら1分45秒4に相当)のコースレコードで勝った記録がある。アルメリアブルームの小倉1勝は2000m1分59秒7だが、上がりは34秒0。開催後半で時計の速い週ではなかった。
みんな、小倉で快勝したコース適性があるので、主軸はこの3頭の中から選びたい。女王杯で最先着の4着(0秒3差)はセンテリュオ。急ピッチで乗り込み、今週の動きは光っていたので仕上がりに不安はないが、女王杯では直線に向いて2度も前が狭くなる不利があって6着(0秒4差)のサラキアの上がり3ハロン33秒5は、センテリュオの33秒7を上回っていた。人気も考慮し、サラキアから入りたい。
女王杯では途中でセンテリュオに早めに動かれ、結果、不利を受ける位置取りになってしまったが、当時も騎乗していたのは川田騎手、今度は自在性を生かしセンテリュオより早めにスパートしてくれるだろう。
3番手には、小倉向きと思える自在脚質の4歳馬フェアリーポルカを評価。2走前の紫苑Sで今回も対戦するパッシングスルーに鼻差及ばずの2着だが、こちらは脚を余した印象が残った。1キロ軽い53キロなら、同じ4歳ではこちらの方が先着できる可能性が高い。